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《ブラジル》パンタナルで大規模火災=リオ市に相当する面積を焼失

立ち込める煙で走り抜ける事さえ困難な道路(4日付G1サイトの記事の一部)

 南マット・グロッソ州のパンタナルで起きた火災が、10日間でリオ市に相当する面積焼失という甚大な被害をもたらしている。
 今回の火災が発生したのは10月26日で、27日夜には、国道262号線沿いから、さらに奥のアクセスが困難な地域にまで広がった。国道262号線は、ボリビアとの国境や複数の市を繋ぐ同州一の幹線道路だ。
 火災が発生したのは、コルンバー市とミランダ市の間にあるブラッコ・ダス・ピラーニャスと呼ばれる場所とグアイクルスのガソリンスタンドの間で、最初はさほど大きな火災ではなかったが、気温上昇や少雨、強風といった悪条件が重なり、ミランダ川が天然の防火帯の役目を果たせなかった。
 パンタナルではここ2カ月ほどの間に大規模な火災が2件起きている。1件目は9月に起きた農園火災で、3万5千ヘクタールを焼失。今回の火災はより規模が大きく、4日付の報道の時点で、既に12万2千ヘクタールを焼失している。
 国立宇宙研究所(Inpe)によると、パンタナルでは10月に、昨年の約20倍の火災が起きている。11月も3日間で393件の火災が起きており、昨年同月の1カ月間の件数(405件)に迫る勢いだ。
 今回の火災は急速に広がったため、逃げ切れずに焼死したワニなど、数多くの動物の死体も見つかっている。
 また、大規模な火災により、湿地や川の多いパンタナルであるにも関わらず、日頃は水が覆っている地域も水が干上がってしまい、浮き草なども焼けて灰が残るだけとか、僅かに残った水溜りのような場所で魚が身を捩じらせているといった光景が広がっている。
 火災が起きた地域には宿泊施設や南マット・グロッソ連邦大学の研究施設もあるが、この研究施設はかろうじて火の手を免れた。研究所職員達は3日は1日、延焼を防ぐために研究所の周囲の植物に水をかける作業に追われたという。
 また、今回の火災では光ファイバーや電線も焼けたため、コルンバー市とその近郊では、市街地か否かを問わず、電話やインターネットが使えなくなるというトラブルも起き、町が孤立化した。
 なお、今回の火災では、国防省の国境監視システム用の通信塔のすぐそばまで火の手が迫るというトラブルも起きた。
 消火活動は環境団体の消防隊や消防士が担当しており、飛行機3機が上空から水をまく作業にあたっている。また、地上でも、水を積んだトラックを通すための道路を急増するなどの対応に追われている。
 同州では先月末に雨が降り、一時的に火災が収まったため、他州から応援に来ていた消防士も本拠地に戻ったが、今回の火災では連邦直轄区の消防士再派遣を要請するなどして人員を確保する必要が生じている。(4日付G1サイトなどより)

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