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《ブラジル》先住民リーダーらが首都でデモ=不法侵入や森の守護者殺害に抗議

ブラジリアでのデモに参加した先住民リーダー達(7日付G1サイトの記事の一部)

 1日にマラニョン州で起きた「森の守護者」殺害事件や居住地への侵入に抗議するため、先住民リーダー達が7日にブラジリアで抗議デモを行ったと7、8日付現地紙、サイトが報じた。
 デモに参加したのは、グァジャジャラ族やスルイ・アイケワラ族、グアラニ・ミブヤ族など、10を超える先住民部族のリーダー達だ。彼らの要求の中心は、基準見直し過程にある先住民保護区制定の加速化と不法侵入者排除で、保健・衛生や教育といった公共サービスが疎かにされている事への苦言も呈した。
 先住民保護区への不法侵入者は、農場主や製材業者、土地の不法登記を行う業者、インフラ関連の企業などだ。具体例には、トカンチンス川のマラバー水力発電所や、パラー州ミリツーバ~マット・グロッソ州シノップ間の延長932キロの穀物鉄道プロジェクトなども含まれている。
 また、連邦議会の前では、1日に殺されたパウロ・パウリノ・グァジャジャラ氏を覚えて黙祷後、先住民の伝統的な曲を歌い、手を取り合って踊った。パウリノ氏は、マラニョン州ボン・ジェズス・ダス・サウヴァス地方の先住民保護区アラリボイアの「森の守護者」の一人だった。
 森の守護者は各地区で部族毎に選ばれ、不法侵入者の摘発、森林伐採などの違法行為告発などを行っている。このため、農場主や製材業者らとの抗争に巻き込まれたり、脅迫を受けたりして、命の危険に曝され易い。
 1日の襲撃事件で死亡したパウリノ氏や、一緒にいて負傷した従兄弟のラエシオ・グァジャジャラ氏、最後まで現地に残っていたが警察が6日に別の場所に保護したオリンピオ・グァジャジャラ氏は、同族の「森の守護者」で、皆、何年も脅迫を受けていた。彼らは皆、9月に法的な保護対象者に認定されたが、種々の手続きなどで保護の手が伸ばされるのが遅れる間に襲撃された。
 先住民保護区内での森林伐採、農地開拓、鉱物採掘は、保護区への不法侵入や先住民リーダー脅迫同様、違法行為だが、昨年10月の大統領選でジャイール・ボウソナロ氏が当選した前後からは先住民保護区への襲撃などが激化していた。
 8日付サイトは、1日に起きた「森の守護者」襲撃事件の犯人特定と報じたが、犯人らの身元はまだ公表されていない。

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