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《ブラジル》原油流出事故=米社がギリシャ船の可能性を否定=原因も犯人も未だ不明のまま

北東部アラゴアス州のジャパラチンガ海岸で原油塊を集める海軍兵士(Marinha do Brasil)

 【既報関連】公海上の船舶航海などの様子を衛星写真データを使って分析した米国のスカイ・トゥルース社(ST社、グーグルなどを傘下に置くグループ企業)が、ギリシャ船籍のボウボウリナ号が原油流出事故を起こしたとの見方を否定したと、14日付ブラジル紙が報じた。
 ギリシャの海運企業、デルタ・タンカーズ(DT)社所属のボウボウリナ号は、ブラジル沖で大量の原油を流出させた疑いが濃いとして、ブラジル警察と海軍が調査していた。
 原油流出事故は、これまでにブラジル北東部全域から南東部エスピリトサント州の北側までの海岸を汚染した。
 今月2日、ブラジル連邦警察はリオ市内にある、DT社と関係がある二つの会社の家宅捜索を行った。DT社は原油流出事故の関与を否定し、捜査に協力する姿勢を見せている。
 ST社のジョン・アモス社長は、ブラジル当局が公表した全てのデータと自社が集めたデータを使って調べてみたが、ボウボウリナ号から原油が流れでたと結論付ける証拠は見つからなかったとし、「どうしてボウボウリナ号が疑われているのか分からない。中には航海記録をわざと公開しない船もあるが、ボウボウリナ号はむしろ積極的に公開している」とも語った。
 ST社はまた、ボウボウリナ号が通過した後に巨大な原油のシミができていたとする、ブラジル当局の公開映像にも疑問を投げかけた。ST社のスタッフは、ブラジルが提示した映像は原油ではないとしている。
 原油がどこから流出したのかはST社にも分からず、船の難波、航行船からの流出、原油採掘中の事故またはミスが起きたことによる海底油田からの流出などの可能性も捨てきれないと語るに止めている。
 先週、アラゴアス連邦大学(UFAL)が発表した調査でも、原油流出の犯人はボウボウリナ号ではなく、衛星航海記録システムを切って、航海記録を残さなかった船ではないかとしていた。
 ブラジル海軍は、SK社が異なる見解を示していることについてのコメントを、13日午後11時の時点では発表してない。
 なお、14日現在の原油漂着箇所は、10州546カ所に増えている。内23カ所はエスピリトサント州で、近日中にリオ州にも達するとの見方が出始めている。

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