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師走と紅白、クリスマス

ゴイアニラ市でのクリスマスのフェスタのための食事を用意しているボランティア達(2018年、Divulgação/Liga do Bem)

 1日に開催された、ブラジル日本アマチュア歌謡連盟(INB)と藤瀬圭子プロダクション共催の紅白歌合戦の様子が4日付弊紙で報じられた。同日は別のところでも紅白が行われ、赤組勝利の情報が流れており、日系コロニアでは紅白歌合戦は師走を中心とする年中行事の一つなんだと改めて感じた▼日系コロニアでは年末以外でも紅白歌合戦やそれに似た行事は繰り返し行われており、日本語で歌い、競い合う風景はこれからも続く事だろう。これに日本語や日本文化の理解度向上がついてくれば嬉しいし、INBのように日本との繋がりがある団体なら、日本とのやり取りが出来るだけの日本語力のある人材が不可欠だろうなとも思う▼他方、年末恒例のポルトガル語のニュースには、貧しい人が多い地域でボランティアがクリスマス(ナタール)に向けた食事を用意するとか、郵便局が窓口となって篤志家が子供達からの手紙に沿ったプレゼントを用意するといった話が多い。4日付現地サイトが報じた、ゴイアス州ゴイアニラ市のボランティアが、8日のフェスタのために200人分の食事を用意し、プレゼント用の食料品や玩具、衛生用品などの寄付も集めているという話もその一つだ▼無論、ブラジルでも年の初めは大切にするが、クリスマスの方が大いに盛り上がる。新年に向けた準備的な感覚は日本人や日系コロニアの方がより強い。ブラジルではクリスマスプレゼントで一区切りつくが、日本ならお年玉の準備が必要な事なども文化や生活様式の違いといえる。元旦や旧正月という「年の初め」を大切にする文化と、クリスマスやカーニバルというキリスト教行事をより大切にする文化との差も、考えてみれば面白い。(み)

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