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《チリ》空軍機が南極付近で失踪=軍関係者38人乗せたまま=ブラジルのボウソナロ大統領は捜索援助申し出

失踪した飛行機の航路(Divulgação/Google Maps)

 9日、38人を乗せたチリの空軍機が南極の近くで行方不明になる事態が起き、ボウソナロ大統領も捜索への協力を申し出ている。11日付現地紙が報じている。
 失踪したのはチリの空軍機「エルクレス(ハーキュリーズ)C―130」で、現地時間の9日16時53分に、軍関係者38人を乗せて、同国南端のプンタ・アレーナスを飛び立った。目的地は南極にあるエドゥアルド・フレイ・モンタウヴァ空軍基地だった。
 だが、同機はドレーク海峡の上空を航行中に連絡が途絶えた。管制塔が同機から最後の報告を受けたのは17時55分。さらに管制塔のレーダーに記録された最後は18時13分で、それ以降、全く、音信が途絶えてしまった。空軍基地には19時17分に到着する予定だった。
 この事態が発生したことにより、チリのピニェラ大統領は、10日にアルゼンチンのブエノス・アイレスで行われたアルベルト・フェルナンデス新大統領の就任式を欠席せざるを得なくなった。
 この状況を受け、ボウソナロ大統領は10日、「38人もの人が失踪するとはショックだ。南極で行方不明になった人の数では最多だ」と遺憾の意を表明。ブラジル空軍機2機を捜索に当たらせる用意があると明言した。
 国防省によると、捜索にあたる空軍機はSC105機とP3機各1機になるという。チリ政府はまだ、ブラジルからの捜査援助を受けいれるか否かを検討中だ。
 パイロットで航空評論家のエジムンド・ウビラタン氏によると、C―130号が使った航路は、「緊急着陸できるような場所が極めて少なく、難しいもの」だという。ドレーク海峡は海流の流れが変りやすい上、地球上で最も気流が激しい場所としても知られている。
 また、失踪して7時間後、チリ空軍は、同機は損傷したとの見解を明らかにした。チリ空軍によると、同機搭載の燃料は10日未明0時40分までしか持たないはずだという。
 同国のフランシスコ・トーレス空軍報道官は、「C―130型機は四つあるエンジンのひとつに故障が起きたとしても、飛行には差し障りはないタイプ」で、気象条件にも問題はなかったとの見解を明らかにした。

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