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(ブラジル音楽界)セルタネージャ業界がボウソナロ大統領を訪問 コンサート半額制の廃止訴え

 29日、「ブラジルのカントリー」として、国内一の音楽市場でのシェアを誇るセルタネージャのアーティストたちが、ボウソナロ大統領に会いに大統領府を訪れた。一団は、ブラジルのコンサートでは一般的となっている、入場料半額制をなくすことを訴え、物議をかもしている。

 アーティストたちを迎え入れたボウソナロ大統領は、「私はいつだってセルタネージャの大ファンだ。特に歌詞が大好きなんだ」と嬉しそうに対応。一行から渡されたテンガロンハット(カウボーイハットの一種)をかぶり、上機嫌だった。

 今回の一行の目的は、ブラジルのコンサート業界では通例となっている、入場料の半額制を撤廃することの訴えだ。これに関して、大統領は「力になれることならやる。話も聞く」として、要請を受け入れた。

 ブラジルのコンサートのチケット半額制は、収入格差の激しいブラジルでも、低収入層の人たちが文化活動に参加できるように配慮したものだ。半額となるのは主に学生と高齢者、障害者だが、ジムや語学教室に通うことなども対象となる。

 ブラジルで行われるコンサートの大半は、この半額チケット制を採用している。この制度は2013年に裁可された法令によって保証されているが、学生証などを不正に作成してもうける業者なども存在したために、法律を改正し、違法業者を取り締まり、半額制で買える、客全体の中の割合も決めたが、それでも半額での入場の割合は現在も高い。

 セルタネージャは白人層に圧倒的な人気の音楽で、裕福な層のファンも目立つ。今回、直訴に表れたアーティストは、ブルーノ&マローネやジアン&ジオヴァニといった、ベテランで高年齢層にファンの多いアーティストが大半。若いリスナーに人気の、マリリア・メンドンサやシモーネ&シマリアといった女性アーティストや、アイドル人気の高いルアン・サンターナなどは含まれていない。

 ブラジルの場合、ロラパルーザなどの大型フェスティバルでも、3日間の通し券となるとチケット全額支払いでは高額になるため、特別な割引制を設けるなどの工夫がなされている。このため、半額制撤廃には強い反発も予想される。(29日付フォーリャ紙より)

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