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《ブラジル》文化局長に国民的女優レジーナが就任=政治経験なく芸能界も反発=政権1年強で4人目の局長

レジーナとボウソナロ大統領(Agencia Brasil)

 29日、連邦政府の文化局就任依頼を受けていた女優のレジーナ・ドゥアルテ(72)が29日、10日近くに及んだ「お試し期間」を経て、就任を承諾した。国民的女優の就任は話題だが、文化局そのものの今後の方針を懸念する声もあがっていると、30日付現地紙が報じている。
 今回の文化局長就任問題は、前任のロベルト・アルヴィム氏がナチス・ドイツのゲッベルス情報相の言動を模倣して社会問題となって解任された直後であることや、レジーナには政治活動の経験がなく、熱心なボウソナロ大統領支持者であることで進められた人事であったことから話題を呼んでいた。
 レジーナ本人も、17日に大統領からの要請を受けた後、前向きな気持ちを見せながらも、「自信がない」と述べ、「大統領との交際期間」と銘打って文化局を視察する期間などを与えられた末の就任受諾だった。
 政治家でなく、芸術分野からの大臣就任は、2003~08年にルーラ政権で文化相をつとめた歌手ジルベルト・ジル以来となるが、ジルの場合はバイア州サルバドール市議(1988~1992)の経験があった。
 レジーナは「イルマンス・コラージェン」(70年)、「セウヴァ・デ・ペドラ」(72年)、「ロッケ・サンテイロ」(85年)、「ヴァーレ・トゥード」(88年)といったグローボ局の歴史的大ヒット・ドラマの主演格として知られ、「ブラジルの恋人」との異名を取った同局の看板女優で、国民の知名度は抜群だ。
 だが、左派が圧倒的なブラジル芸能界の中で反労働者党(PT)を貫いており、かねてから芸能界内部での反感が強いため、「芸能界をうまくまとめることができるのか」も不安視されていた。
 また、レジーナ自身は保守派だが、1975年には同年版の「ロッケ・サンテイロ」が軍の検閲を受けて物議を醸した際に抗議運動を行うなど、かねてから芸術活動に対する検閲行為には反対の立場を示し続けていることでも知られている。そんな彼女と、キリスト教原理主義への傾倒や反マルクス主義などのボウソナロ支持者が多くを占める現在の文化局とうまくやっていけるかとの懸念もあがっている。
 文化局は18年までは文化省だったが、ボウソナロ政権では局に降格。所属の省も市民省から観光省に移った上、発足1年1カ月にして早くも4人目の文化局長就任(承諾)など、引き続きの弱体化も指摘されている。

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