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《ブラジル南東部》=温暖化で豪雨より頻繁に=政府が約9億レの支援を約束

 【既報関連】1月17日以降、ブラジル南東部では死者も伴う豪雨が続いているが、近年は、地球温暖化の影響で豪雨がより頻繁に起き、洪水その他の被害が甚大化する傾向にある。1月31日に現地を視察したボウソナロ大統領は、被災地支援のために8億9200万レアルの供出を約束したと1月29~30日付現地紙サイトが報じた。

 1月の豪雨は、ミナス、エスピリトサント、リオの3州中心に大きな爪痕を残している。

 1月23日以降、大雨が続くミナス州では、1月28日にベロ・オリゾンテ市で3時間で175ミリという強烈な雨を記録。先週も24時間で171ミリの雨を記録しており、路面の傷みなどは深刻だ。土砂崩れなどの危険性も高い。

 1月31日現在の同州での死者は、ベロ・オリゾンテ市の13人を筆頭に56人となった。また、緊急事態を宣言した市も196に急増、非常事態宣言中の市も五つある。1月30日現在の避難者は、親戚宅などに身を寄せた人が約4万5300人、避難所利用者が約8300人。負傷者は68人となっている。

 エスピリトサント州では、1月26日からの行方不明者が遺体で見つかり、17日以降の雨による死者が10人に増加。1月30日現在の非常事態宣言市は、イウーナとコンセイサン・ド・カステロが加わり、6市となった(連邦政府も認可済みは2市)。連邦政府が認定した緊急事態宣言市は16だが、州政府が認定した緊急事態宣言市は23で、市役所が認定した市も二つある。避難者は1万4765人で、親戚宅などに身を寄せた人1万2735人、避難所利用者2030人だ。

 リオ州でも、北部、北西部を中心に雨が降り、死者も出ている。

 なお、ボウソナロ大統領は1月30日にベロ・オリゾンテ市でロメウ・ゼマ知事や地域開発相らと会談。同市周辺を上空視察後、南東部3州の自治体向けに8億9200万レアルの支援を約束した。

 ブラジル南東部では近年、集中豪雨の日の数が増え、被害も甚大化している。サンパウロ州で80ミリ以上降った日をみると、1960年代の3日に対し、2010年代は14日。100ミリ以上降った日も、0日が6日に増えている。サンパウロ総合大学高等研究所のカルロス・ノブレ氏は、豪雨とその被害の増加は、地球温暖化と市街地がアスファルトやコンクリートで覆われ始めたのが原因としている。

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