ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル・ロンドニア州》“不適切書籍”の撤去を命令=検閲との批判に実行はされず

《ブラジル・ロンドニア州》“不適切書籍”の撤去を命令=検閲との批判に実行はされず

 ロンドニア州教育局は6日、州内公立校の図書館(室)から、「青少年には不適切な内容」として、43作品を撤去する命令を出した。7日付伯字各紙が報じた。
 州が「不適切につき撤去すべし」とした作品のリストには、カイオ・フェルナンド・アブレウ、カルロス・エイトール・コニー、エウクリデス・ダ・クーニャ、フェレイラ・グラー、ネルソン・ロドリゲス、ルベン・フォンセカ、マリオ・デ・アンドラーデなどのブラジル人作家たちの作品や、ドイツ人のフランツ・カフカの作品などが含まれていた。
 だがその後、各所からの検閲批判に遭い、州政府は命令を取り下げた。州政府は「そんな命令を出したと証明する文書はない」、「教育局長がサインしなかったので、命令書は実行されなかった」などと、批判をかわすための詭弁を続けた。
 ブラジル現地紙は、「43作品を州教育局内の教育関連書籍センターに提出すべし」との命令書は確かにあったとしている。この文書は教育局長スアミー・デ・アブレウ氏の名で出されたが、電子署名は、同局ナンバー3のイラニー・モライス氏のものだった。アブレウ局長やイライス氏はマスコミからの問い合わせに返答していない。
 ロンドニア州のコロネル・マルコス・ロッシャ知事(社会自由党・PSL)は、ポルト・ヴェーリョ市教育局長の経歴も持つ。
 現場の教師たちは上からの制裁の可能性があるため、報道陣に名前を明かすことを拒んだ。その教師たちによると、もう撤去寸前で、提出するために箱に入れられていた本もあったという。

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • リオ=カーニバル直前、迷子にご用心=子供を見分けるブレスレット配布2020年2月21日 リオ=カーニバル直前、迷子にご用心=子供を見分けるブレスレット配布  子どもと青少年のための財団(FIA)は、20日と21日の午前9時~午後3時にリオ・デ・ジャネイロ市の中心部にある長距離バスターミナルで、「行方不明の子供SOSプログラム」の一環として、子供が迷子になった時に誰の子かを識別するためのブレスレットの配布を行った。このブレスレットに […]
  • サンパウロ市=学校内で軍警たちが暴力=生徒たちに銃まで向ける2020年2月21日 サンパウロ市=学校内で軍警たちが暴力=生徒たちに銃まで向ける  サンパウロ市内の学校で生徒たちに暴力を振るっているところを録画された軍警たちが、停職処分を受けたと、20日付現地紙が報じている。  事件は18日、サンパウロ市西部リオ・ペケーノの州立校「エミジオ・デ・バロス」で起こった。  映像には、軍警5人が生徒2人に対して暴力を振るい […]
  • 《ブラジル》大型強奪事件の影に共通人物=指紋やDNAで関連性が判明2020年2月21日 《ブラジル》大型強奪事件の影に共通人物=指紋やDNAで関連性が判明  科学調査の進歩や犯罪者のデータバンク充実により、近年の大型強奪事件の容疑者が、他の同様の事件にも関与していた事が判明と20日付エスタード紙が報じた。  19年は、3月にサンタカタリーナ州ブルメナウのケロ・ケロ空港での強奪事件(被害額980万レ)をはじめ、7月はサンパウロ州グ […]
  • サンパウロ市=車での移動は28%減少?=向こう10年間の可能性探る2020年2月20日 サンパウロ市=車での移動は28%減少?=向こう10年間の可能性探る  コンサルタント会社Kantarが世界31市の住民に交通機関の利用に関する聞き取り調査を行った結果、サンパウロ市では、向こう10年間で車での移動が28%減るとの予測を発表した。  同社によると、サンパウロは世界で3番目に、交通機関の利用形態を変える事に対する柔軟性が高いという […]
  • CBF=ファイナンシャルフェアプレー制度の導入を検討=違反チームには降格処分も2020年2月21日 CBF=ファイナンシャルフェアプレー制度の導入を検討=違反チームには降格処分も  ブラジルサッカー連盟(CBF)は、ファイナンシャルフェアプレー(FFP)に関する規約などを盛り込んだ、国内サッカー界の規約変更案を今月28日にも各チーム代表者による投票にかける予定と、20日付現地紙が報じた。  詳細はまだ検討中だが、違反したチームには、強制降格、選手補強の […]