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コロナウイルス=中国から戻ったブラジル人家族ら34人が、隔離・経過観察期間に入る=軍施設内で落ち着いた生活

到着時にブラジル国旗を広げて喜びを表現する中国からの帰国者(Keven Cobalchini)

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの影響で、現地で身動きが取れなくなっていたブラジル人とその家族、合計34人が、ブラジル政府が派遣した空軍機に乗って帰国してから丸3日が経過した。

 帰国者たちは、事前にブラジル政府と交わした誓約書に従い、ブラジル空軍基地施設内で一般社会とは隔離された状態で18日間の経過観察下に置かれている。

 空軍機がブラジルを出発するところから救出作戦に同行している、ブラジル国営通信社EBCの記者ワルレイ・アンドラーデ氏も同じように経過観察状態に置かれており、施設内から、帰国者たちの様子をレポートしている。

 アンドラーデ記者によると、「中国から帰国した人々は落ち着いている。状況を理解しており、ストレスを溜め込んで帰国者同士で喧嘩したりということもない。もちろん、一般社会から隔離され、ウイルスに感染していないか検査され続けることは、決して心地よいものではない。しかし、全員、検査などにも協力的で、自分たちを中国から連れ戻してくれたブラジル政府に感謝している」と語った。

 ブラジル空軍機2機は5日にブラジルを発ち、9日の早朝にブラジルに戻った。機体には34人の帰国者と、飛行機運行のための乗組員と、医療スタッフら合計24人が乗っていた。

 アンドラーデ記者は、「観察下に置かれている人々の大部分は、旅の疲れと時差ぼけから、10日はそれぞれの部屋で休んですごした」と語る。

 帰国者たちはまた、今後数日間の予定、立ち入りが許可される領域、および主な予防措置に関するガイダンスを受けた。

 アンドラーデ記者は、「『本当に軍の施設にいるんだな』と実感するのは、食事時間が厳守されていることだけ。帰国者たちは許された領域内を自由に移動でき、部屋からの外出や軽いジョギングなどもできる。インターネットも無料で使える。帰国者同士の交流も始まり、友人を作ったりしている。子供たちも一緒に遊んでいる」と基地内部の日常を明かした。

 アンドラーデ記者によると、帰国者同士で大勢で群がったりすることは避けるようにと指示されたという。帰国者たちは、共用スペースでのマスクの使用や手洗いについても指示を受けた。食事は施設内のレストランで受け取るが、唾液などによる感染を避けるため、食べる場所は各自の部屋の中に限定される。

 帰国者は全員、個室に入っているが、小さな子供は親と同じ部屋に滞在する。帰国者の中には、2~3歳の幼児と7~12歳の子供がいる。経過観察期間中、外部からの訪問は禁止されている。

 帰国者の健康状態を監視するチームは、人々の毎日の臨床モニタリングも行う。新型コロナウイルス感染が疑われる症状が出た場合、その人は隔離され、空軍基地内の別の場所に移される。さらに健康状態が悪化した場合は、準備された航空機でブラジリアの軍病院に移送される。(11日付アジェンシア・ブラジルより)

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