ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》教育相が上院の教育委員会に出席=昨年の統一試験Enemは最高だったと開き直る

《ブラジル》教育相が上院の教育委員会に出席=昨年の統一試験Enemは最高だったと開き直る

 【既報関連】先月18日に、昨年度の国家高等教育試験(Enem)で採点ミスがあったと公表されてから25日後の11日、アブラアン・ウェイントラウビ教育相は初めて公の場に姿を見せ、経緯の説明を行った。12日付現地紙が報じた。
 同教育相は11日、上院常設の教育委員会の公聴会で、Enemや統一選抜システム(SISU)で発生したミスについての説明を行った。
 教育相は「全くミスがなかったとは言わないが、昨年のEnemはこれまでで最高だった。これまでのようなカンニングや問題漏洩、印刷会社とのトラブルは一切なかった」と語った。
 教育相は上議たちに向けて、「私がこの場に出てきたのは、フェイクニュースを止めるため」であり、教育省に向けられている批判は嘘ばかりとの立場を取った。これまで沈黙を保っていたのはEnemを巡る裁判があったためで、受験者たちには大きな損害は与えていないとも述べた。
 Enemは2009年から開始され、これまでにもトラブルはあったが、昨年のEnemでの採点ミスの影響を受けたのは5974人で、これまでにない多さだった。
 教育相は、試験へのクレームは、現政権を不当に貶めたい勢力や、Enemのことを何も分かっていない人、試験結果が悪かった生徒が流したもので、自分をスケープゴートにしようとしているとまで主張した。
 同教育相の批判の矛先はメディアにも向き、ある事ない事を織り交ぜ、Enemや政権を攻撃しているとも語った。

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