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ポルトガル語「日本の歴史講座」再開=三重県人会と漫画家協会

佐藤さんの講演を熱心に聴講する参加者(写真=佐藤さん提供)

 ブラジル三重県人会(杓田美代子会長)とブラジル漫画家協会(ABRADEMI、佐藤フランシスコ紀行会長)が共催する、ポルトガル語による「日本の歴史講座」(有料)が2日からサンパウロ市の三重県人会館(Av. Lins de Vasconcelos, 3352 – Vila Mariana)で始まった。全10回。日曜日午前9時から正午という時間帯にも関わらず、日本の歴史をポルトガル語で聞くことに興味がある人が50人以上も集まった。
 第1回は佐藤さんが縄文、弥生、古墳、飛鳥と奈良時代をテーマに講演した。アフリカからの人類の移動から、青森の三内丸山遺跡で1500年間も縄文人が暮らしていたこと、長い時間をかけて今の日本人、日本文化が形成されていったことが説明された。佐藤さんは「サンパウロには、外国人の子供や孫が一緒に生活しています。顔は違っていても同じブラジル人ですよね。ブラジル民族と成るのには時間が掛かるでしょう」と締めくくった。
 盛りだくさんの内容に対し、聴衆も熱心に聞き、「神道は日本で始まったのですか」「古墳の中には誰が入っていますか」などの質問が次々と出た。
 16日には第2回も開催され、佐藤クリスチアンネさんが平安と鎌倉時代をテーマに解説し、好評を博した。

日本の歴史講座のスタッフの皆さん(写真=佐藤さん提供)

 三重県人会の杓田会長自ら先頭に立って婦人部と手作りのどら焼きとアメンドイン・ドセを作って販売し、三重県の紹介ビデオを見せた。またブラジル漫画家協会のボランティア達も、土曜日から部屋の準備の手伝いをした。この歴史講座は2017年に始まり、4回目になる。
 今後の予定は以下の通り。第3回=3月8日「室町・戦国時代」、第4回=3月22日「江戸時代」、第5回=4月26日「幕末」、第6回=5月17日「明治時代」、第7回=5月24日「大正と昭和初期」、第8回=6月7日「第2次大戦と昭和末期」、第9回=6月21日「平成時代から現在」、第10回=7月5日「沖縄の歴史」

当日販売された三重県人会の杓田美代子会長や婦人部によるどら焼きなど(写真=佐藤さん提供)

 各回聴講料は40レアル。7回以上参加すれば認定証が出る。日本文化に興味のある子や孫、ブラジル人友人に薦めてみては。詳細はサイト(www.abrademi.com/)。申し込みや問い合わせはEメール(abrademi@abrademi.com)まで。

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