【既報関連】新型コロナウイルスへの感染者が急増する中、リオ州や聖市が感染拡大防止に向けた新対策を発表した。
リオ州のウイルソン・ヴィッツェル知事(キリスト教社会党)が17日に発表した知事令には、公立、私立校での授業やサッカーなどのスポーツの試合、不特定多数が参加する行進や集会、フェスタ(パーティ)会場を使ったイベントや科学的なイベント、ショー、劇場や映画館、フェイラ(青空市)といった諸活動を15日間、中止する事が明記されている。
さらに、バスや電車、地下鉄、フェリーの運行を50%減らし、学生用のフリーパスの使用も停止する。高齢者や障害者用のフリーパスは継続して使用できる。
また、ショッピングセンターや商店街(商業センターの閉鎖(スーパーや薬局、医療サービスは除く)、アカデミア(スポーツジム)やスポーツクラブの活動停止、海岸や湖畔、河岸、公共プールへの外出停止が勧告された。
勧告の中には、(ショッピングセンターなどの中の店舗も含む)レストランやバール、軽食店の利用者を通常の30%程度に制限し、営業時間も短縮する事や、ホテルや宿泊施設内部のレストランなどの利用者数の制限なども入っている。
また、コロナウイルスが蔓延している、またはコロナウイスル感染拡大で緊急事態を宣言した国や州からの航空便やクルーズ船の停泊停止も勧告された。
また、感染確認者が急増し、16日には死者も出た(確認は17日)聖市では、ブルーノ・コーヴァス市長が緊急事態を宣言、17日付の官報に掲載された。
緊急事態を宣言した自治体は、対処に必要な資材やサービスを入札を行わずに購入でき、支払いも後払いが認められる。
コーヴァス市長は16日にも、17日からはナンバープレートの末尾番号による乗り入れ制限(ロディージオ)を外す事を明らかにした。この措置は、公共交通機関の利用を避け、自家用車で通勤使用とする人達を支援するものだ。
また、市が開催許可を出すイベントは全て中止され、文化センターや社会福祉関係の施設も活動停止とされた。ただし、路上生活者の収容施設は活動を継続する。
同市長は、60歳以上の市職員は自宅勤務とする事や、全てのバスは終点に着いたら殺菌してから再運行するなどの衛生管理の徹底を命じた。
また、リオ州やサンパウロ州同様、スポーツの試合やイベントなども当面は中止となった。
コーヴァス市長は、コロナウイルスの影響で、市の税収は15億レアル程度減額するとの見通しも明らかにした。また、バールやレストラン、ショッピングセンター、ナイトクラブなどの営業についても、協議する意向を明らかにしている。
市役所や市が管轄するサービスは、リスクの少ない年齢層の職員を二つのグループに分けて行う後退業務とする事なども公表された。(17日付G1サイトより)