ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 22日、ルイス・エドゥアルド・ラモス大統領府秘書室長官は記者会見の席で、「報道の自由は大前提である」としながらも、「死体や墓場などのネガティヴなイメージのものばかりではなく、もっと明るいニュースを」と求めた。これに関して、ジャーナリストやSNSで批判の声が上がっている。ラモス氏は軍人官僚の中では穏健派として知られ、連邦議会との調整役などを務めている立場ではあるが、軍には軍政時代の検閲の過去があるだけに、いい印象は持たれにくいか。多くの国民にとっては、連邦政府や議会、メディアなどが一致して、感染者や死者の数が減るように努力する姿こそが最高のニュースなのでは。

     ◎
 ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は22日、ブラジルのコロナ対策を「悪い例」として批判した。同知事の言葉を借りれば、「あの国では多くの国民を感染させて免疫をつけさせたいようだが、それでは多くの人が命を失ってしまう」とのこと。国内での報道イメージをよくしようとしても、国外には筒抜け、ということか。なお、米国内の世論調査では、国民の46%がクオモ知事のコロナ対策を支持しており、トランプ大統領の36%を上回っている。
     ◎
 一部の州ではすでに、コロナウイルス対策としての隔離解除、もしくは緩和が始まっているが、世論の受けは良いとは言えない。とりわけ、サンタカタリーナ州ブルメナウのショッピングセンターでは、再開を派手に祝い、多くの人が他者との間の距離も取らずに集まっている姿が映され、ネット上で批判された。本当にこれで良いのか。 

image_print

こちらの記事もどうぞ

  • 東西南北2020年5月20日 東西南北  19日、フランスの大手紙「ル・モンド」がボウソナロ政権のコロナウイルス対策を痛烈に皮肉り、話題を呼んだ。表紙には、ブラジルでのコロナ犠牲者の埋葬風景の写真を使い、シェイクスピアの「ハムレット」での有名な一説「デンマーク王国では何やら腐敗したことが起こっている」の国名部分をブラ […]
  • 東西南北2020年5月15日 東西南北  ボウソナロ大統領は12日夜、エスタード紙が最高裁に持ち込んで要請していた、新型コロナウイルスの検査結果の提示を行った。3回の検査の結果がすべて陰性だったことは13日に発表された。ただし、検査は全て「アイルトン」「ラファエル」「05」という偽名で行われていた。また、2回分は納税 […]
  • 東西南北2020年5月16日 東西南北  ボウソナロ大統領が14日、「また、交際を始めた」と称して、ロドリゴ・マイア下院議長と抱擁する姿を披露した。 最近は、以前は敵視していたセントロンへの接近を図っていることが話題となっていた大統領が、今度は支持者に徹底的に批判させていた同議長と接近。狙いが自身の罷免を避けるためと […]
  • 東西南北2020年4月17日 東西南北  新型コロナウイルス対策としての社会的隔離政策に関しては、11日にサンパウロ市でボウソナロ大統領支持派による反対デモも起こり、国際的に話題を呼んだが、ある調査によると、隔離に反対している人には「高所得者、企業家、年金生活者が目立つ」という。この調査はフォーラムという団体が行った […]
  • 東西南北2020年5月6日 東西南北  ベテラン俳優のフラヴィオ・ミリアッシオ(85)が4日、リオ州リオ・ボニート市の自宅で遺体で発見された。時期柄、「死因はコロナか?」とも思われたが、事態はさらに重く、自殺だったという。自宅には遺書があり、「人権が尊重されないことに絶望した」「高齢者が切り捨てられる世の中だ」など […]