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東西南北

 5日、注目のセルジオ・モロ法相の証言内容が公表された。本来ならその日の夜の話題を独占するものになりえた。だが、ネット上で目立ったのは「フラッコ(弱い)」という見解で、大手伯字サイトはボウソナロ大統領の「君は27州、俺はリオ1州が欲しい」の言葉を大見出しで報じたが、その言葉がツイッター・トレンドになることはなかった。逆にルーラ元大統領が、「モロ氏は最高裁の座を取引しようとした」と主張し始めて自らの裁判無効化を訴え、減少傾向にあったボウソナロ氏のネット支持者が増加に転じたとも。辞任直後には大統領の2倍近くの人がモロ氏の証言を信じていたが、結局、形勢は大統領に傾いたか。
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 その一方でボウソナロ大統領が、楽になったわけではない。裁判所からは引き続き、「モロ氏辞任前の、最後の会談の録画を提出せよ」「リオ連警トップ交代の理由を説明せよ」「ラマジェム氏のブラジル情報局(ABIN)復帰の理由を説明せよ」などの命令が相次いでいる。さらには、提出を引き延ばし続けている、コロナウイルス検査結果の提出も待たれている状態だ。国民や司法の見る目が厳しくなっていることを、大統領には忘れて欲しくないところだが。
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 1〜3日に発生したデモ中の暴力事件に関与した大統領支持派の人たちや、コロナウイルスの虚偽情報を流した人たちの身元が割れ、国民からの強い怒りを買っている。中でも、1日にブラジリアで女性看護師に暴行した人の中には、よりにもよって人権省に勤めていた人もいたとか。ネットの世の中は、身元が割れやすくなっていることをお忘れなく。

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