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文化庁=生活に役立つ日本語学習サイト=初めて学ぶ外国人向けに

日常会話を動画で学べる語学サイト「つなが るひろがる にほんでのくらし」

日常会話を動画で学べる語学サイト「つなが るひろがる にほんでのくらし」

 日本国内における在留外国人の急増に際し、文化庁国語課は日本語教室が開催されていない地域に居住している外国人の日本語学習環境格差解消のための取り組みの一つとして、インターネットで日本語の日常会話が学べる日本語学習サイト「つながる ひろがる にほんでのくらし」を6月1日から公開している。
 初めて日本語を学ぶ外国人を対象にしており、初歩的な「あいさつ」をはじめ市役所、引越しなどの日常的な場面を想定して作成された動画教材が難易度ごとに分類されている。動画には日本語の字幕や発音をローマ字表記にしたもの、選択した言語の対訳が表示される。
 同サイトは英語、中国語(簡体字)、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、日本語の6言語に対応しており、登録する必要なくパソコンやスマートフォンから無料で学ぶことができる。
 文化庁の調べによると日本語教室が開催されていない地域に居住している外国人が45万人いることから、地域による日本語教育格差解消のため「日本語教育空白地域解消推進事業」を2018年から取り組んでいるという。

シチュエーションによってよく使われる会話を学べる

シチュエーションによってよく使われる会話を学べる


 日本語教室を開催したいと考えている地方公共団体に対してもアドバイザーの派遣や、日本語教室がない地方公共団体を対象に先進事例を紹介する「空白地域解消推進協議会」といった取り組みも行い、様々な角度で日本語教育環境の整備を推し進めている。
 文化庁日本語課は在日外国人の日本語習得により、孤立の解消や社会参画の機会も増え、地域側も受け入れが円滑になり地域活性化へ繋がるのではと効果を期待している。
★日本語版サイト(https://tsunagarujp.bunka.go.jp/)
★ポルトガル語版サイト(https://tsunagarujp.bunka.go.jp/?lang_id=PT)


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ポルトガル語版サイトのQRコード

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 日本語学習サイト「つながる ひろがる にほんでのくらし」サイトでは、動画やダウンロードできるPDF教材のほか、リンク集も充実している。日本語学習できる外部サイトや学習アプリだけでなく、外国人向けに生活に関する情報を発信するサイトがまとめられている。日本に住む経験が浅い外国人にはとても便利そう。これから日本に行く予備軍にとっても、予行演習として有用な内容といえそうだ。

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