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医療従事者の83%が燃え尽き症候群に

現場で働く医師や看護師達(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

現場で働く医師や看護師達(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 6日夜、伯字サイトの一つで、医療現場の83%に「燃え尽き症候群」の症状が見られるとの記事を見つけた。燃え尽き症候群は、一定の生き方や関心事に献身的に努力したが期待通りの結果が得られなくて感じる徒労感や欲求不満、または、目標達成後に生じる虚脱感を指す。
 医師や看護師、看護助手などを対象とする調査の結果、同症候群の症状を呈した人は若い人や女性ほど多かったという。
 8歳の娘がいる35歳の看護婦もその一人だ。セルジッペ市の公立病院と同市から80キロの町の救急病院で働き、仕事の日は娘を実家に預けるという生活がコロナ禍で忙しさを増し、緊張感や疲れもたまり始めた6~7月、胃腸の変調、手足の震え、パニック状態などが現れ始めたという。
 インターン2年目、三つの病院で働く27歳の女医は、人工呼吸器に繋がれた患者などを診る内に、患者と同年配の両親の事などを思い出し、トイレにこもると10分間、思い切り泣いたという。24時間勤務の日の中程で、心に溜まった思いを涙で洗い流した女医は、再び勤務に戻り、患者に対峙したと語る。
 近所に住む知人も、医師の娘が勤務先でコロナに感染したと語っていた。コロナだけに限らない。医療現場は常に、自分自身も感染する危険性に直面しつつ、危機にさらされた患者の命を救う仕事だ。患者の健康回復に努める人達の危機感や緊張感は半端ではないはずだ。
 伯国はコロナによる死者が12万7千人を超えており、医療従事者からの犠牲者は世界一多いという。感染減速、死者減少と聞き、一般市民の中には緊張が緩んでいる人も多い。肉体的にも精神的にも負担の多い現場で働く人達が燃え尽きないよう、心から願わされる。  (み)

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