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■訃報■安良田 済(あたらすむ)

100歳の頃の安良田済さん

100歳の頃の安良田済さん

 歌誌「椰子樹」編集、「コロニア文学会」代表、「コロニア詩文学」編集などを務め、戦後長き渡りコロニア文芸界を支えてきた安良田済(あらたすむ)さんが19日午後、養老院で老衰のために亡くなった。享年104。20日に聖市ヴィラ・アウピーナ墓地で葬儀を家族で行い、火葬した。パンデミックのため初七日、四十九日法要などは行わない。
 安良田さんは1915年10月26日、山口県宇部市生まれ。29年12月に家族移民として「さんとす丸」で渡伯。カフェランジアで7年間、農業に従事した後、ノロエステ線グァランタンで兄弟3人で雑貨商を経営し、その後に出聖して商業に従事。
 1950年に帰化して、一子(かずこ)さんと結婚。65年から98年まで断続的に歌誌『椰子樹』の編集に携わる。83年には故・武本由夫(よしお)の後継者として「コロニア文学会」代表に就任。『コロニア詩文学』誌の刊行を10年間継続した。
 2008年、サンパウロ人文科学研究所の100周年研究叢書の第7号『ブラジル日系コロニア文芸』下巻を執筆。11年3月、95歳の折、『戦時下の日本移民の受難』を出版。15年10月、満100歳を迎えて祝賀会を開催。17年1月に『日系移民第1号史・及びそれに準ずる事ごと』を刊行した。

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