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大使館=自衛隊記念日祝い夕食会開催=エレーノGSI長官らも出席=大統領「日本移民に感謝」と伝言

前列左から3番目がエレーノ長官、その中央が山田大使、前列右から2人目が金井一等陸佐(大使館提供)

前列左から3番目がエレーノ長官、その中央が山田大使、前列右から2人目が金井一等陸佐(大使館提供)

 山田駐ブラジル日本国大使は23日午後7時から、伯国安全保障関係者を招き、ブラジリアの大使公邸にて自衛隊記念日夕食会を行った。これは恒例として行われてきた自衛隊記念日レセプションがパンデミックにより中止されたことを受け、適切な予防措置をとりつつ、日伯間の防衛・安全保障分野の一層の関係強化を願って行ったもの。


 招待者はアウグスト・エレーノ大統領府安全保障室(GSI)長官、プジョール陸軍司令官、ダマセーノ空軍参謀本部幕僚長、ションス陸軍・科学技術局長、フレイタス陸上作戦司令部(COTER)ら司令官以下10人。
 山田大使は冒頭、「今回のパンデミックが示すとおり、現代では、ある問題が直ちに全世界に波及する時代です。一国のみの努力で社会や自国の安全を確保することはできません。この様な中、我が国は平和国家としての歩みを堅持しつつ、国際協調主義に基づく『積極的平和主義』の立場から、国際社会の平和と安定に積極的に貢献していきます」との立場を説明。

夕食会の様子(大使館提供)

夕食会の様子(大使館提供)

 さらに「日本とブラジルは、今年外交関係125周年を迎えた、伝統的友好国です。そして、民主主義、人権の尊重、法の支配といった基本的価値観を共有する戦略的グローバル・パートナーです。安保・防衛分野については、約6年前に初の防衛駐在官が当館に勤務してから、日本とブラジル間の交流は進展しました。これからもさらに発展すると確信しております」と語って、金井茂樹一等陸佐(熊本県、44歳)を紹介した。
 それに対し、エレーノ長官は、「日伯間には長い歴史があり、ブラジルにとって日本は重要な友好国です。これから日伯の防衛安全保障に関する協力は益々発展すると考えております。その理由は、ブラジルにある日系社会の存在です。日系社会はブラジルの発展に大きな貢献をしてきました。また、日伯の文化的な絆を作り上げてきたことに心から敬意を表しています」と語った。
 またエレーノ長官は、ボルソナロ大統領からの伝言として 『ブラジルに移住した日本人の方々に心から感謝しています。ブラジル国民は日系社会の存在に誇りを持っていることを伝えてほしい』とのコメントを紹介した。

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