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《ブラジル》SC州知事停職、知事代行にもナチス擁護?問題=州都市長には強姦疑惑が浮上

ダニエラ・レイネール知事代行(Twitter)

 サンタカタリーナ州では、知事が停職処分となった上、知事代行は父親が行ったナチス擁護発言で渦中に巻き込まれ、州都の現職市長が強姦容疑で訴えを起こされるなど、州全体が揺れている。29日付現地紙、サイトが報じている。
 同州知事のカルロス・モイゼス知事(社会自由党・PSL)は24日未明、同州議会の罷免問題特別法廷での6対4の投票結果を受け、停職処分が正式に決まった。同知事は27日から180日間の停職期間に入った。
 同知事は今回、2019年に同州検察官の給与を独断で増額した件で、罷免請求を受けている。ただし今回の件以外にも、コロナウイルス対策での保健局の医療器具の不正購買問題に関与した件でも罷免請求を起こされている。
 これにより、26日からはダニエラ・レイネール副知事が知事代行となった。だが彼女自身も検察官への給与増額問題で罷免請求の対象となっており、罷免問題特別法廷での投票結果は5対5で、裁判長を務めたリカルド・ロエスレル判事の票によって、辛くも罷免を免れていた。
 ダニエラ氏は社会活動家として注目され、モイゼス氏の副候補として2018年の知事選に当選した。だが、州民からは彼女の知事代行就任に不満を示す声も少なくない。それはダニエラ氏の父親が歴史学者で、ナチス擁護者、ユダヤ人のホロコースト否定論者として知られる人物だったためだ。
 27日に持たれた、代行就任後初の記者会見で、ダニエラ氏は取材陣からこの件に関する質問を受けた。同氏は「第三者が行った発言で私を貶めようとする」と不快感を示しながら、「私が信じていることと相反するあらゆる体制、あらゆる要素を拒否する」「家族のハーモニーを大切にしている」と言うのみで、明言を避けた。
 ダニエラ氏は熱心なボルソナロ大統領支持者として知られ、19年11月に大統領が新党「ブラジル同盟」結党のためにPSLを離党した時、追随している。
 一方、29日には、フロリアノーポリス市長のジャン・ロウレイロ氏(民主党・DEM)の元職員で、市議候補の女性が、2017年から19年にかけて市長から強姦されていたとする訴えを起こしていたことが一斉に報じられた。同件に関する調書は今月9日に警察に提出された。同市長は「合意の上でやったこと」と容疑を否定している。ロウレイロ氏は来月の市長選で再選を狙っており、現在は、40%を超える支持を得てトップに立っている。

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