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《ブラジル》スパコン不調で開票3時間遅れ=選挙高裁での集約集計があだに

15日深夜の会見に臨むバローゾ選挙高裁長官(Fabio Rodorigues Pozzebom/Agencia Brasil)

 今年の統一地方選の開票作業は各州の選挙地域裁ではなく、選挙高裁が一括して行ったが、コンピューターの不具合が起き、予定より3時間遅れたと16日付現地紙、サイトが報じた。
 選挙高裁のルイス・バローゾ長官によると、選挙高裁での一括開票は連邦警察からの進言に基づくもの。バローゾ氏が長官に就任した昨年5月以前に決まっていたため、従来の方式に戻す事はできなかったという。
 コンピューターの不具合は、1996年に電子投票機を導入して以来初めて。同長官によると、スーパーコンピューターのハードウエアの一つで問題が起き、作業が手間取ったという。
 ボルソナロ大統領支持者達は、集計の遅れは不正が行われている証拠として騒ぎ立て、大統領も再度、手集計をと言い始めた。

 だが、バローゾ長官は、集計作業は予定より3時間弱遅れたが、選挙高裁で全てを集計しようとして集中的なアクセスが起きた事も作業が遅れた原因である可能性があるとし、「不正とは無縁」と言い切った。
 バローゾ長官は、高等裁職員らに対して起きたハッカー攻撃との関係についての質問にも、全ての票を公正に扱うための一括開票で生じた開票の遅れとし、ハッカー攻撃との関係を否定した。
 在宅勤務増加などで公的機関や民間企業のコンピューターへのアクセスポイントやアクセス数が増えた事や、個人のコンピューターは安全対策が不十分である可能性がある事で、ハッカー攻撃は世界的に増える傾向にある。だが専門家は一様に、今回の選挙結果が操作された可能性を否定している。
 一部の市では16日朝まで市長や市議が確定しないところが出たが、29日の市長選決選投票は57市で行われる。

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