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《ブラジル》大統領「違法木材の購入国を暴露する!」=BRICS会議で吠える=欧州諸国の批判を強くけん制=WHO再編なども要望

ボルソナロ大統領(Marcos Correa/PR)

 ボルソナロ大統領は17日、オンラインのBRICS会議の席で「森林伐採を急増させたことでブラジルを非難しながら、実は違法伐採された木材を購入している国のリストを作成し、近日中に公表する」と発言して、欧州諸国を強くけん制し、物議を醸した。18日付現地紙が報じた。
 BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国の総称で、毎年、国際会議を行っている。今年はパンデミックのため、オンライン形式で行われた。
 ボルソナロ大統領はこの席で、かねてから批判の的となっていた法定アマゾンやパンタナルで急増している森林伐採問題に関し、「この問題に関してブラジルを批判する国は多いが、その一方で、違法伐採した木材を買っている国がある」と語った。
 大統領は「連邦警察の技術を使って木材のDNA鑑定をすれば、押収されたり輸出されたりした木材の伐採地を特定することが可能だ」とし、違法木材購入国の公表に自信を見せた。
 ボルソナロ政権下での森林伐採増加は、フランスのマクロン大統領をはじめ、欧州の国々から強い批判を受けている。その悪印象は、南米共同市場の積年の願いだったEUとの自由貿易協定にも影響を及ぼし、多くの加盟国の議会がブラジルの態度を問題視しているせいで協定承認が先延ばしにされている。

 ボルソナロ氏はこの問題に続いて、国連、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)の再編を求める発言も行った。
 WHOに関して、ボルソナロ大統領は「パンデミックの初期から、WHOはウイルスを政治的に利用し、ウイルスに関する知識を独占していると批判して来た」「WHOは再編が必要だ」と語った。
 とはいえ、今まで国際的な批判を受けてきたのはボルソナロ氏の方で、コロナを「中国のウイルス」と呼んで陰謀論を煽り、WHOが提唱する隔離政策に頑なに反抗し、隔離を積極的に呼びかけた保健相を解任したことなどが知られている。
 他方、WTOに関しては、ブラジル、インド、南アフリカの3国を、ロシアや中国のような常任理事国にさせることを求めた。
 この会議の後に、外務省が参加国間でまとめた、90以上の項目を含んだ「モスクワ宣言」を発表した。そこでは国連、WTO、WHOなどの諸機関の重要性を認めた上で、国連やWHOなどと、国際通貨基金(IMF)に対する再編要望を記している。ブラジルが国連の安全保障理事会の非常任理事国(任期は2022~23年)に立候補することも承認、支援することも盛り込まれた。
 過去の国連でのスピーチ同様、今回の発言でも物議を醸したボルソナロ氏だったが、この会議で議長を務めたロシアのプーチン大統領は、会議の最後に、ボルソナロ氏がコロナに感染した時も公務を遂行したことに触れ、「男らしく(病魔に)対峙し、自分自身の健康上の問題を後回しにして、国と国民のために奮闘した」と褒め称えた。ボルソナロ氏はこれを喜び、プーチン発言の動画をネット上で拡散したが、反応は二分されたようだ。

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