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《ブラジル》ロンドニア州=コロナ感染者を州外に移送=第1陣13人はクリチバへ

コロナ感染症患者を移送する空軍機(Reproducao Twitter oficial do Ministerio da Defesa)

 25日夜、ロンドニア州の新型コロナ感染症患者13人がパラナ州クリチバ市に移送された。これは他州への患者移送の第1陣と26日付現地サイトが報じた。
 25日現在の同州の感染症患者は11万8097人で、感染率100万人あたり6万6450人は全国6位だ。死者は2128人で、死亡率は100万人あたり1197人は全国8位だ。
 同州では23日に入院患者が543人となり、コロナ患者用の病床が満床となったため、保健省と連絡を取り、他州への患者移送の検討を開始。マルコス・ロッシャ知事は24日に移送決定を宣言していた。
 第1陣の患者13人のクリチバ市到着は26日午前1時30分で、男女各5人がヴィトリア病院に、女性3人が同州医学研究所に搬送された。

 ロンドニア州政府によると、13人は軽~中程度で病状が比較的安定している患者で、症状悪化を避けるためとの方針に同意後、移送された。多くの患者は地元に留まりたがるという。
 ポルト・ヴェーリョ~クリチバ間は3100キロで、緊急措置用の機材を整備した空軍機には、州保健局所属の医師4人と看護師2人、介護助手2人が添乗した。
 25日現在の移送対象者は50人で、マット・グロッソ州とマット・グロッソ・ド・スル州が集中治療室の患者受け入れを表明している。
 ただしこのレベルの患者移送に適した飛行機は少なく、1度に運べる人数も限られるため、消防隊所有の航空機や外部業者も使って徐々に移送する。ロンドニア州は臨時病院も増設し、アマゾナス州の患者も受け入れたが、自州の患者の移送が必要な状態に陥った。

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