ホーム | 日系社会ニュース | 鹿児島県人会「日本語で話そう会」=桑名在聖総領事もゲストで参加

鹿児島県人会「日本語で話そう会」=桑名在聖総領事もゲストで参加

日本語で話そうの様子

日本語で話そうの様子

 ブラジル鹿児島県人会(上園モニカ会長)が主催する「第8回オンラインチャット・日本語で話しましょう!」が、1月26日20時から約90分に亘ってオンライン会議システム、ズーム上で開催された。当日は特別ゲストに在サンパウロ日本国総領事館の桑名良輔総領事と、大阪市に本社を置く日用品メーカーサラヤ株式会社メキシコ支社の児玉エジソン明敏支社長が参加した。その他、総合コーディネーターに内村カティア明美さんを、メディエーター(仲介人)に県費留学生4人を招き、その他計30人で日本語を使い議論を行った。この日の議題テーマは「パンデミックで学んだこと」。
 2013年鹿児島県県費留学生の梶原ルーカス隼さんが司会進行し、最初は皆でグラスを片手に新年を祝って乾杯した。

桑名総領事

桑名総領事

 ゲストの桑名総領事が「普段ポルトガル語の会議が多いですが、今日は日本語で話すということで肩の力を抜いて話すことができます」と笑顔で挨拶。桑名総領事は上智大学卒業後、外務省に入省。ボリビアなど海外での経験を交えながら自己紹介をし、「ブラジルは気候も良く、食べ物も本当に美味しい。日本食材に困ることもなく住みやすい。今まで汗水たらして努力をして信頼を勝ち得た日系社会のおかげ。本当に感謝しています」と当地の生活に満足している様子。
 議題についても「今回コロナ禍で接触が難しくなったが、改めて人間はコミュニケーションすることで絆ができて、生きていけるということ学んだ。まだ災禍は続きそうだが、こういう我慢のときは、ネガティブ思考を止めてポジティブに考えて皆で難局を乗り越えましょう」と述べた。
 ニューヨークから参加した児玉メキシコ支社長は、「この災禍により日常生活に支障がでて、相次ぐイベント中止を受けてパニックになった時、改めてブラジルに開拓移住した先人のご苦労を考えた」と話し、「この災禍も、過去の言葉にしつくせない苦労をより深く考え、家や家族があることや、朝起きて一日が始まることなど、何気ない日常を送れていることの喜びを感謝する心境を学びました」と語る。
 その他、ブラジル日本青年会議所の末次・ファビオ・幸男イベント理事長は、「このコロナ災禍だからこそアグア・ノ・フェイジョンを企画し貧困層に弁当を寄付するなど、助け合うボランティアがさらに増え、共に革新と成長をもたらしたと思います」とし、「私達の距離は現在遠いが、心はいつも近くにある」と断言した。
 元県費留学生などもテーマに沿って話を行い、会の最後には参加者全員で坂本九の名曲「上を向いて歩こう」を歌い、締めくくった。
 ブラジル鹿児島県人会「オンラインチャット・日本語で話しましょう!」は毎月最終火曜に開催。次回参加希望・質問などは以下までメールを。(イベント担当・末廣アレシャンドレ=kagoshimabr@gmail.com)

image_print