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《アルゼンチン》メネム元大統領が死去=長期政権確立も波乱多く

メネム第50代大統領(当時、ウィキペディア)

 1989年から1999年にかけてアルゼンチンで長期政権を築いたカルロス・メネム元大統領が14日、ブエノスアイレス市内の病院で死去した。90歳だった。14、15日付現地紙、サイトが報じている。
 メネム氏は1930年にラ・リオハ州で生まれ、コルドバ国立大学で法学を学んだ後、ペロン大統領に心酔して政界入りした。1973年にラ・リオハ州知事に就任するが、76年に起きた軍事クーデター後、逮捕された。軍事政権が終わった83年に再び同州知事となり、89年までつとめた。
 89年の大統領選に正義党の候補として出馬して当選。94年の選挙でも再選して、計10年の長期政権を築いた。
 在任中は公社の民営化を積極的に行い、保護貿易をやめ、輸入を解放するなど、従来のペロニスモ(ペロン主義)から離れた、リベラルかつ親米的な経済路線を導入し、財界の支持を得た。

 その一方、スキャンダルも多く、1994年に起きた、85人が死亡したアルゼンチン・イスラエル相互協会爆破事件では、イラン関与を隠蔽した疑惑で2019年に無罪になるまで疑われ続けた。2001年にはクロアチアとエクアドルとの武器の密輸疑惑で一時拘束されており、2013年に有罪判決を受けた。
 2003年の大統領選にも出馬し、一次投票では僅差で1位だったが、同じ正義党から出馬して2位だったネストル・キルチネル氏に勝つ見込みがないと判断し、決選投票への参加を辞退。2005~19年は上院議員を務めた。
 現大統領のアルベルト・フェルナンデス氏はメネム氏の派閥の出身だ。

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