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《ブラジル》生理食塩水をコロナワクチンと偽って注射=高額払った割り込み接種者も実は被害者

違法接種の疑いで連警が企業家らを捜査と報じる3月25日付G1サイトの記事の一部

 3月23日、ミナス・ジェライス州都ベロ・オリゾンテ市にあるバス会社の車庫で夜、新型コロナのワクチン接種と思しき行為がこっそりと行われている様子を映した映像が流れ、当局がワクチンの横流しや不正な割り込み接種の捜査を始めた。その結果、ワクチン詐欺だったことが分かり、金を積んで違法な割り込み接種を受けていたと思いきや、彼らも被害者だったことが判明した。
 連邦警察によれば、ワクチン接種と思しき行為をしていたのは高齢者介護業のクラウジア・モニカ・ピニェイロ・トレス・デ・フレイタス容疑者(54歳)だった。
 彼女は看護婦の資格すら持っておらず、職場の仲間などから約束した金を払わない、盗まれたと言って金を持ち逃げしたなどの苦情や訴えが続いており、その被害額が2万レアルという人もいる怪しげな人物であることが分かった。
 今回の事件では、車庫の所有者であるレッサ家の人物の事務所から、57人の名前と接種を行った時間を書いたリストが見つかっている。リストの中には、弁護士や大学院生、クレジオ・アンドラーデ元上議の親戚4人、地域のバス会社の組合の理事達、運輸関連の企業家などの名前も入っていたという。

 警察で事情聴取を受けたバス会社社長の一人は、接種希望者を募り、時間などの調整を行った人物の一人。クラウジア容疑者は1回の接種につき600レアル(約1万2000円)を要求したが、接種後は連絡が途絶えたと語っている。
 クラウジア容疑者の自宅から押収されたワクチンと偽っていた液体はただの生理食塩水である事も判明。同容疑者は偽の看護婦であるだけでなく、何の効果もない偽ワクチンを接種して金をだまし取っていた。また、偽のワクチン接種は3月の初旬から行っていた形跡もあるという。
 クラウジア容疑者は一旦逮捕されたが、人身保護令の適用を受け、3日に釈放された。彼女の弁護士は同日、「自由の身で身の潔白を証明する」との声明を出したという。(3月25日、同26日、同30日、4月2日、同3日、同4日付G1サイトより)

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