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静岡県人会初の女性会長=川崎エレナさんを選出

川崎エレナ玲子さん

川崎エレナ玲子さん

 ブラジル静岡県人会(原永門会長)は2月27日に定期総会を行って、初の女性会長として川崎エレナ玲子氏(二世・64歳)を選び、3月1日から着任した。
 川崎会長はパラナ州ローランジャ市生まれ。両親とも静岡県出身。両親は富士宮市の同じ小学校で教師をし、すでに付き合っていた。母方の親戚に移住者がおり、たまたま里帰りした際、母を気に入って「ブラジルに遊びに来ないか」と誘って1953年に連れていき、そのまま住み着くことになった。1年後、父も母を追ってブラジルに移住して結婚した。
 川崎会長は、パラナ州立アラポンガス大学数学科を卒業。その後、初の元県費留学生として1980年に静岡大学で1年を過ごし、日本語が読み書きまで堪能だ。
 帰伯後、エスピリトサント州都ビトリア市にあった日系鉄鋼会社である川崎製鉄で勤めた。その後、アマゾナス州都マナウス市のパナソニックで勤務し、現在はサンパウロ市のソニーで働いている。
 川崎会長は県人会で活動を行う傍ら、幼少期から日本舞踊の稽古も続け、留学中に日本舞踊流派の一つである藤間流の学校に通った経験もある。また、学生時代は卓球でパラナ州大会にも出場した。
 会長就任前は4年副会長として務めて県との交流を深め、それまで休止していた県費留学研修制度の復活にも尽力した。
 川崎会長は、「若手を育て日本との交流を今以上に強化したい。そして日伯交流の歴史や文化をこれからも保てるように頑張りたいです」との意気込みを述べた。