リオ州のウィルソン・ヴィッツェル知事の罷免を決める特別法廷での審理は、4月29日の最終報告提出にはじまり、翌30日の審理で罷免が決定した。
今回の罷免は、コロナ禍において人工呼吸器などの医療器具を州が購入する際のリオ州保健局のスキャンダルが原因で、ヴィッツェル知事自身も贈収賄工作に関与していた疑惑がもたれている。贈賄を行ったとされる企業「OSs」が支払った賄賂の総額は5500万レアルとされている。
同知事の罷免に関しては、昨年6月のリオ州議会で、0―69という屈辱的な大差で特別法廷を開くことが決まった。同知事はこの時点から停職扱いになっていた。
特別法廷はリオ地裁から5判事、リオ州議から5人の計10人が選ばれている。同法廷は4月29日の最終報告書提出でスタートし、同30日午後4時45分には罷免が決まった。午後5時半時点では、今後何年間、政治活動を禁じるかの結論は出ていない。