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東西南北

 6月といえばブラジルは全国的に収穫祭「フェスタ・ジュニーナ」の季節だ。昨年はコロナ禍が発生してすぐの状態だったため、中止になるケースがほとんどだった。でも今年は、規制を守りながら行うところや、ネットをつないでヴァーチャルで開催する学校や教会が目立っているという。そうした工夫の中で行われるが故か、衣装や出し物などの企画に工夫を凝らして楽しんでいる姿も報道され始めている。また、フェスタ・ジュニーナといえば、ピーナッツを使ったお菓子やトウモロコシやサツマイモなどを使った食べ物、ワインを使った飲み物なども有名で、料理で勝負のところもあるようだ。不便なら不便なりに楽しむところは、子供にも人気の祭らしいところか。
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 10日の最高裁の裁判の結果、サッカーのコパ・アメリカのブラジル開催が決定的になったが、その裏で別の動きも起きている。フラメンゴはスポーツ裁判所に対し、コパ・アメリカ開催期間中の全国選手権の開催をとりやめるよう訴えを起こしている。通常、コパ・アメリカの開催中、他の選手権は止めるものだが、今年は変則スケジュールで例外的に全国選手権の休みがない。フラメンゴは得点源のガビゴルがセレソン入りしているため、戦力ダウンを恐れている。
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 セレソンの選手たち、国民に強い反発が生じたコパ・アメリカだが、13日から予定通り試合開始となりそうだ。恐れられているコロナ第3波は、開催直前ではそこまで大きな死者、感染者の増加をみていないが、気をつけなければならない。それこそ、ワクチンの接種を終えた人であっても、マスクを外さない、密を作らないといった心構えが必要だ。

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