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【日本移民の日2021年】ブラジル日本移民113周年に寄せて=ブラジル日本文化福祉協会 会長 石川レナト

 ブラジル日本移民113周年におけるニッケイ新聞社の「移民の日特別号」の発行にあたり、まずは今日のブラジル日系社会の繁栄を築いた先駆移民の御苦労を偲び、開拓先没者の御霊に対し衷心より哀悼の意を表します。
 先人がより良い生活の夢と希望を掲げ、この地に到着してから113年という月日が経過しました。先人の多くは余儀無くこの道を選び、自分や家族の安定した暮らしを求め、必要最低限の物だけを手に妻や子供と未知の国に渡りました。しかしながら、その現実は厳しく、残念ながら夢半ばにして命を亡くした先人も大勢おられました。
 しかしながら、第1回契約移民がこの地に降り立ってから113年が経ち、その子孫である我々が現在200万人を数えるまでになった所以は、そうした先人があらゆる苦難辛苦に負けず、常に前を向いて精一杯生きて下さった賜物だと言えます。
 そして、「何亊に対しても誠実さを持って対処する」という先人から受け継いだ信念により、私たちブラジル日系人はこの国で尊敬される存在になっただけでなく、実際に様々な分野において、ブラジルの成長と発展に貢献するまでになりました。
 こういった先人の教えを確実に次世代の若者に継承するべく、私どもが背負った使命と責任を、今日のこの記念すべき日に改めて再認識し前進して参る所存でございます。
 また、このひと時、去年「在日ブラジル人コミュニティ30周年」を迎えた遠い日本で働いて暮らす私たちの同胞にも、思いを寄せたいと思います。多くの困難を乗り越えてきた同胞たちが、夢を叶える知恵と力に引き続き恵まれることを願います。
 最後に、現在もいまだ猛威を振るう新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた全世界の方々に対し、心より哀悼の意を表します。高齢者、若者、まさに人生の充実期を過ごしていた働き盛りの方などが病床で孤独に戦い、ウイルスの残忍な攻撃に力尽きたことは、どれ程無念であったことでしょうか。亡くなられた一人一人の魂のご冥福と、ご遺族へのお悔みを申し上げます。
 ニッケイ新聞購読者の皆さまのご健康が守られ、この苦悩の時期が一日も早く収束し、再び安心して暮せる日が来ることを心から祈念いたします。

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