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日伯友好病院=グーグルマップで高評価獲得=南米トップ病院と互角の勝負

グーグルマップなどで日伯友好病院を検索すると表示される情報の一部

グーグルマップなどで日伯友好病院を検索すると表示される情報の一部

 サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)傘下の日伯友好病院が、グーグルマップ利用者に対する口コミ評価が「5点満点中の4点」を超える高評価を獲得していることが、6月18日付の広報により分かった。口コミ評価は、グーグルマップ利用者が実際に訪れた場所に対して感想を書いたり、5段階評価をするシステム。


 グーグルマップ利用者による6月23日時点の採点で、友好病院への口コミ評価は4・5点、口コミ投稿数は2700件を超えていた。良い口コミ投稿数が多いほど、利用者が他の人に伝えたいほどサービスが良かったことを意味する。
 ちなみにサンパウロ市内にある主だった病院の評価点数と口コミ件数をざっと調べたところ、29日15時時点で、アルベルト・アインシュタイン病院は4・5点で口コミ847件、シリオ・リバネース病院は4・5点で821件、ポルトガル慈善病院は4点で1102件、オズワルド・クルス・ドイツ病院は4点で628件だった。
 並み居る南米最高水準の病院と引けを取らないどころか、口コミ件数では倍以上の差をつけていることが分かった。
 同病院はこれまでブラジル優良病院認定協会(ONA)から最高認定となるレベル3や、19年にはカナダの国際認定機関「Qmentum」から認定を受けてきた。今回のは認定機関ではなく、利用者からの直接の評価であり、援協の喜びもひとしおだ。
 岡本セルジオ院長は「病院がこれまで質が高く優れたサービスを提供できたのは、高度な専門性をもつ経営陣のみならず、医療従事者をはじめとした全職員による協力と献身的な努力の結晶」と感謝。「新技術への投資は単に廃棄物の削減や業務効率の向上を目的とした持続可能性の実践にとどまらず、患者の快適性、安全性、満足度を高めるためにケアサービスを継続的に改善することを主な目的としています」と強調した。
 ブラジル日本移民80周年記念事業の一環として1988年6月18日に創立した際はわずか30床で始まったが、2021年で33周年を迎える今日、共同病室と個室あわせて243床の規模にまで拡大させた。
 一般集中治療室2室23床、新生児集中治療室1室17床、冠動脈疾患治療ユニット1室10床を有し、最新の機器と管理制御システムを供える外科センターや、女性センターには乳がんの早期発見精度の高いデジタルマンモグラフィーを備える。
 特に同院内にある産科、小児科、託児所が複合する施設は、保健省が自然な出産の促進を計り実施する「適切な出産プログラム」中で全国的な基準とされている。
 18日の「ブラジル日本移民の日」にあわせ、援協ユーチューブチャンネル上で記念動画を配信。ブラジル移民を開始した移民の祖・水野龍の息子龍三郎氏や、歌手の平田ジョーも出演した。一方で日伯友好病院の33周年記念配信も実施。USPコミュニケーション美術学部のクロヴィス・デ・バロス・フィリョ教授が出演して特別公演を行った。

 

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