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《リオ市》マリエレ市議殺害事件=実行犯とその妻らに有罪判決=犯行に使った火器類投棄の件で

凶弾に倒れた故マリエレ市議(Arquivo/Guilherme Cunha/Alerj)

 18年3月14日に起きたマリエレ・フランコ・リオ市議とその運転手のアンデルソン・ゴメス氏殺害事件の実行犯ロニー・レッサ容疑者とその妻ら計5人が、証拠隠滅の嫌疑で有罪判決を受けたと10、11日付現地サイトが報じた。
 マリエレ氏は人権問題などに関心を持つ若手政治家として注目を集めていたが、支援者との会合後、車で帰宅する途上、後方から接近した車から銃撃され、運転手のゴメス氏と共に即死した。マリエレ氏と共に後部座席にいた秘書は軽傷で済んだ。
 警察は約1年後の19年3月12日に、実行犯とされるレッサ容疑者と車の運転役だったエルシオ・ヴィエイラ・デ・ケイロス容疑者を逮捕したが、殺害を命じた人物はまだ捜査中だ。

 レッサ容疑者ら5人の嫌疑は、犯行に使われたマシンガンを含む火器類を保管先のアパートから持ち出し、リオ市チジュッカ沖の海に投棄して、証拠隠滅を図ったというものだ。
 犯行に使ったマシンガンは他の火器と共にレッサ容疑者の妻が所有するアパートに保管されていたが、警察が所在をつかんで踏み込む直前に火器類が持ち去られ、その後に投棄された。
 証拠隠滅で4年間の実刑判決を受けたのはレッサ容疑者と妻のエライネ・レッサ容疑者、友人で火器搬出役のマルシオ・モンタヴァノ容疑者、エライネ容疑者の兄弟で搬出を手伝ったブルーノ・フィゲイレド容疑者、火器を海に捨てたジョジナルド・フレイタス容疑者だ。
 レッサ容疑者は殺害容疑での裁判待ちでリオ・グランデ・ド・ノルテ州の連邦刑務所に拘留されたままだが、他の4人は自宅軟禁の形となる。

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