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《サンパウロ市》ボルバ・ガット放火犯釈放=被告になった引き換えに

 【既報関連】サンパウロ州地裁は10日、サンパウロ市南部のボルバ・ガット像に放火した容疑者3人を釈放した。3人は釈放直前に被告となっており、自由の身で裁判を待つことになった。釈放を求める左派、拘留を求める右派の政治家や司法関係者を巻き込んだ引っ張り合いが起きている。11日付現地紙が報じている。
 7月24日にサンパウロ市地下鉄5号線前の13メートルのボルバ・ガット像に放火したとして逮捕されていたのは、パウロ・ロベルト・ダ・シウヴァ・リマ(通称パウロ・ガロ)、ダニーロ・デ・オリヴェイラ(通称ビウ)、チアゴ・ヴィエイラ・ゼムの3容疑者だ。3人は6日、サンパウロ州地裁が高等裁判所からの釈放命令を無効にする形で予防拘禁を命じられていた。6日の時点では主犯のガロ容疑者だけが身柄を勾留されており、残り2人は再逮捕後に勾留されていた。

 サンパウロ州地裁は8日にも3容疑者の釈放命令を却下したが、10日、サンパウロ州検察局が3人を起訴し、地裁がそれを受け入れたため、正式に被告となったことを受けて釈放した。
 ボルバ・ガットはかねてから、先住民虐殺と黒人の奴隷化を行った人物として、長年にわたって一部市民から強い反感をかっていた。今回の事件でも、容疑者の弁護士たちが「逮捕は政治的なもの」として地裁に訴え続けているだけでなく、釈放を求める市民運動も起きている。人身保護令適用に賛同した人のリストには、ラップ歌手のマノ・ブラウンやイザ・ペナ・サンパウロ州議、オルランド・シウヴァ下議などの名前も入っている。

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