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訃報=元農拓協会長=原林平氏

在りし日の原さん

 リオ州日伯文化体育連盟理事長、ブラジル農業拓殖協同組合中央会(農拓協)会長などを歴任した原林平(はら・りんぺい)さんが、去る1月26日午後10時頃、入院先の日伯友好病院で亡くなった。享年86歳。長崎県出身。

 原さんは1960年に渡伯。リオ州サンタクルスに入植後、63年にコチア産業組合最初の野菜供給団地計画造成に加わり、同州マカエ移住地に転住。度重なる大雨の被害などで入植者が離農する中、最後の1家族になるまで同地に留まった。

 しかし、69年に同州ノーバ・イグアスーのチングアへの移転を余儀なくされ、同地でゴヤバ、椰子の実などを主に栽培してきた。

 一方、日系社会にも貢献し、80年代半ばから10年間、リオ州日伯文化体育連盟理事長を務め、コチア産業組合リオ単協理事長なども歴任。99年から2005年までは農拓協会長も務め、04年4月に日本政府から旭日双光章を受章している。

 葬儀は近親者で執り行われ、1月27日、サンパウロ市内のビラ・アルピーナ火葬場で荼毘(だび)に付された。四十九日法要は、3月半ば頃に地元のチングアで執り行われる予定だが、詳細は未定。 

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