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《サンパウロ州》コロナ対策の規制を緩和=感染終息とはいえない中で=密の回避やマスク着用は継続

営業時間や入場者数の制限が解除された博物館(Rovena Rosa/Agencia Brasil)

 サンパウロ州政府が新型コロナ対策としての規制を17日から緩和し、一部の規制は残すものの、1年5カ月ぶりの実質解除となった。ただし、感染終息とはいえない中での実質解除である上、デルタ株の感染拡大の実態がつかめていないなどの懸念材料が残っており、警戒感は緩めてはならないと16、17日付現地紙、サイトが報じた。
 1~16日を移行期とし、17日からは規制緩和との意向は、7月中に明らかにされていた。ドリア知事や州保健局長らは16日、11月に開催予定のサンパウロ市でのF1レースは観客を100%入れる事なども含めた規制解除の方針を、改めて確認した。
 これにより、一般の商店やショッピングセンター、レストラン、バール、美容院、理容室、スポーツジム、博物館、美術館といった施設は営業時間や入場者数の制限がなくなった。だが、マスク着用や1メートル以上の距離確保、アルコールジェル設置、体温測定などの衛生基準は続く。
 また、これらの衛生基準と、社会的な距離を確保して3密を避けるなどの注意事項を守れば、結婚式や卒業式、会議、夕食会といった社会的、文化的イベントや、見本市などの商用イベントの開催も認められる。だが、混雑して密ができている時やマスク着用を怠っている場合などは、罰則適用の対象となる。

 立ち席が出るようなショーやダンスホール、サッカーのスタジアムなど、社会的な距離の確保が困難な場所の解禁は11月1日からだ。
 規制緩和は州内全市に適用されるが、ABC地区のジアデマ、マウア、リオ・グランデ・ダ・セラ、リベイロン・ピーレス、サントアンドレ、サンベルナルド・ド・カンポの6市は、デルタ株による感染抑制のため、入場者を80%に制限。営業時間も6~24時までとする。サンカエタノ・ド・スル市はまだ検討中だ。
 サンパウロ州政府は、成人へのワクチン接種1回目を16日までに終えた事や感染者や死者、入院者の数が減っている事、集中治療室の占有率低下などを実質的な規制解除の理由としており、商業界などは緩和を歓迎している。
 だが、同州の感染者は16日現在の7日間平均が7325人、死者も平均257人で、終息の言葉からは程遠い。
 ワクチン接種を完了したはずの高齢者の感染、入院数が増え始めている事やデルタ株の市中感染が起きている事、成人向けの接種終了といっても、初回接種のみの人や接種後すぐで抗体はできていない人が相当数いる事などから、規制解除は早過ぎと見る人も多い。

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