ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 サンパウロ州政府が、商店などの営業時間や営業規模の制限を実質解除してから最初の週末となった21、22日。グアルジャーをはじめとした海岸部が人でごった返し、中にはマスクを着用しない人が目立つところまで出ていた。サンパウロ州ではワクチンの接種の1回目を18歳以上の成人がほぼ終えた段階で、コロナの感染者や死者は減ってきている。その一方で、デルタ株の拡大が恐れられている状況でもある。3月の第2波到来以降、州政府や州民の努力で被害を減らしてきているが、せっかくの努力を台無しにするようなことは避けた方が良いのでは。サンパウロ州でも9月にはデルタ株の本格拡大が起こる可能性がささやかれる中、海岸に対しての規制はある程度行ってほしいところだ。
     ◎
 20日未明、サンパウロ市北部ジャルジン・カブスーの民家で火災が発生した。消防隊が2万リットルの水を使って消火作業にあたった結果、66歳の女性と26歳の男性は手足や胸に2度の火傷を負いながらも家から脱出できたが、逃げ出し切れなかった19歳の女性が遺体で見つかった。火の手があがったのは午前4時ということもあり、彼らは睡眠中だった。原因は電気回路のショートで、ここ数日の乾燥が事態を悪化させたとの分析が行われている。
     ◎
 22日のサッカーの全国選手権。コリンチャンスは敵地でのアトレチコ・パラナエンセ戦に1―0で勝利した。このところ、特に良くも悪くもなく、目立たなかったコリンチャンスだったが、この勝利で6位に浮上した。2015年のコリンチャンス優勝の立役者で、18年W杯メンバーでもあったレナト・アウグストも中国から復帰。さらに上位を狙いたい。

image_print