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東西南北

 8月30日、サンパウロ市西部ラッパで「ノッサ・セニョーラ・ダ・ラッパ教会」のパウロ・フランシスコ・サンターナ・リベイロ神父(75)が、自宅で遺体となって発見された。遺体はベッドの上にあったが、周囲には血痕らしきものが残っており、何者かによって殺害された可能性が強いとみられている。遺体は腐食が進んでおり、死後数日経っていたようだ。遺体が発見されたのは、29日に予定されていた教会のミサにリベイロ神父が姿を現さなかったことで、関係者が携帯電話で連絡をとろうとしてもつながらなかった。そのため不審に思った関係者がサンパウロ大司教区のオジリオ・シェレル司教の許可を得て自宅に赴いたところ、神父の死が判明した。死因は現在、警察が捜査中。かなり謎めいた部分が多いだけに、気になるところだ。
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 今夜、サッカーW杯の南米予選のブラジル対チリ戦が敵地で行われる。セレソンは今回、イングランドのプレミア・リーグがデルタ株の影響で所属の選手を国外に出す許可を出さなかったため、急遽、選手9人を入れ替えるはめとなった。とりわけ、ゴールキーパーとフォワードは同リーグ所属者が多く、ダメージは大きい。チッチ監督にとっては頭の痛いところだが、こういうときにこそ、代替召集された伏兵選手の活躍に期待したいところ。5日はサンパウロで対アルゼンチン戦、9日にレシフェで対ペルー戦。
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 60年代のアイドル・ブーム、「ジョーヴェン・グアルダ」の時代にロベルト・カルロスと幾多の共演を行ったことで知られ、国内最古参のロック歌手のエラズモ・カルロスが、8月31日にコロナ感染症で入院した。エラズモはワクチン接種をすでに2度終えていたが、感染してしまった。80歳と高齢なのも気になるが、全快を祈りたい。

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