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《ブラジル》集中治療室の占有率改善=死者の7日間平均500人切る=休日明けの影響は考えうるも

コロナ感染者用の集中治療室(Mauricio Vazilio/Governo do Rio de Janeiro)

 オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が8日、成人向け集中治療室(UTI)占有率(使用率)が改善し、連邦自治体単位では90%、州都では85%が60%以下になったという報告書を発表したと同日付現地サイトが報じた。また、同日は死者の7日間平均が昨年11月以来初の500人以下となった。
 Fiocruzによると、6日時点のUTI占有率が80%を超えた臨界域にあるのはロライマ州の82%のみだ。リオ州は72%から中程度の警戒域の66%に下がった。また、中程度の警戒域だったゴイアス州とロンドニア州は、52%と47%となり、警戒域を抜け出した。
 また、占有率が上昇したペルナンブコ州とエスピリトサント州も、43%と48%で、病床にゆとりを残している。その他の連邦自治体は連邦直轄区とパラナ州が57%、リオ・グランデ・ド・スル州が51%だった以外は皆、50%未満となっている。
 州都では、リオ市が94%、ボア・ヴィスタ市が82%で逼迫した状態にある。クリチバ市は75%が65%、ゴイアニア市は69%が65%、ポルト・アレグレ市は66%が61%に各々、下がったが、まだ中程度の警戒域にある。
 その他の州都は全て60%未満で、ゆとりが出てきた。ここでも、フォルタレーザ市は60%が55%、ベロ・オリゾンテ市は61%が56%のように、大幅な低下を見た州都がある。

 Fiocruzは、これらの結果はワクチン接種の進展によるもので、ワクチンが重症化を防ぐ事が実証されたとしている。ただ、現在の接種率は、成人人口の85%が少なくとも1回接種を受け、42%が接種を完了という段階に過ぎず、感染者の発生抑制のためには、12~17歳への接種完了と高齢者や基礎疾患の持ち主、免疫ができにくい人への補強接種が不可欠としている。
 Fiocruzは感染者の発生数がまだ多いと懸念しているが、それでも、8日現在の感染者数は2092万8008人で、新規感染者の7日間平均(1万7685人)は7日の1万9530人に次ぐ2万人割れとなった。この数字は昨年11月10日の1万9142人、同9日の1万7260人以来の低いものだ。
 また、8日現在の死者は58万4421人、7日間平均は467人で、昨年11月27日の480人以来の500人割れとなった。7日の537人も昨年12月6日以来の600人割れだった。
 ただ、感染者や死者の7日間平均の減少は、7日が休日だったために新たな患者や死者の登録が遅れている事による可能性があり、今後の動向を観察する必要がある。
 7日の全国的な抗議行動と、独立記念日の連休で海岸などに出かけた人達がいた事が感染者の増加を招く可能性も否定できない。
 専門家は、デルタ株感染者は体内に取り込まれたウイルスの数が多く、抗体数が減っているまたは少ない人は発症を避けられないと警告しているから、接種完了者であっても、マスク着用や手指の消毒、換気、密回避などの防疫対策を守るよう呼びかけている。

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