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東西南北

 24日、10月に行われるサッカーのW杯南米予選の招集選手24人が発表された。9月の試合の際は、イングランド・プレミアリーグの選手たちの招集が同国でのコロナ禍が理由となって見送られたが、今回は同リーグから8人を招集。今度はしっかり試合に出場すると期待できそうだ。招集選手は9月の試合で活躍したエーヴェルトン・リベイロやジェルソンなど、前回と変わらない印象もあるが、元サンパウロで東京五輪でも活躍した21歳のアントニー(アヤックス)がうれしい初選出となった。10月の試合は7日がベネズエラ戦、10日がコロンビア戦、14日がウルグアイ戦となる。ブラジルは現在8連勝中だが、さらに勝ちを伸ばしたいところだ。
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 大統領三男エドゥアルド下議がコロナウイルスに感染していることが24日に判明した。同氏は、21日にコロナ感染が判明したマルセロ・ケイロガ保健相や側近同様、国連総会に出席する大統領と同行したニューヨーク訪問メンバーの一人だった。同日は、テレーザ・クリスチーナ農相と総弁護庁のブルーノ・ビアンコ長官もコロナ感染を発表した。テレーザ農相らはニューヨークには帯同していない。大統領がワクチンをせずに渡米したことが国際的に話題だったが、この感染流行の原因は一体誰なのか。
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 サンパウロ市内で人気の観光名所の一つ、サンパウロ映像と音の博物館(MIS)では23日から、ヒタ・リーの人生を振り返る展示会がはじまっている。女性ロック歌手の先駆者としての彼女の存在は、ブラジルではもちろんのこと、世界的にも貴重だ。詩に反体制的なロック魂が込められており、軍事政権時代には最も多くの検閲を受けて「検閲の女王」とよばれた。逮捕・自宅軟禁中に囚人服風衣装でステージに立って歌ったという伝説的エピソードを持つ女性ミュージシャン。開催は11月23日までの予定だ。

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