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《ブラジル》聖母アパレシーダの日=12日は3万人来訪見込み=人出は緩やかに回復へ

ノッサ・セニョーラ・アパレシーダの聖堂(Valter Campanato/Agencia Brasil)

 「ノッサ・セニョーラ・アパレシーダの日」にサンパウロ州の同大聖堂を訪れる人は3万人になりそうだと、8日付現地サイトが報じている。
 10月12日にノッサ・セニョーラ・アパレシーダの聖堂で行われるミサは、例年ならあふれるほど人が集まるが、2020年の10月12日に同聖堂で行われたミサは、パンデミックの状況が良くなかったため、閑散としていた。だが今年は、コロナワクチンの接種が進み、死者数、感染者数が減少している状況を受け、昨年より参加者が増えるとみられている。

 しかし、聖堂側が予想している参加者は3万人強だという。これは昨年の実績から推測したものだ。昨年のミサの参加者は、2019年の同日に記録した16万2千人のわずか18%にすぎなかった。
 同聖堂によると、当日は堂内でのマスクの着用と社会的な距離の確保は必須で、各回のミサは、入り口その他にハンドジェルなどを常備して行われ、ミサが終わる毎に、座席の消毒などの衛生対策を行うという。
 最初のミサは12日の朝7時から始まり、最後のミサは19時開始となる。今年のミサは各座席に3人までとし、各回の参加者は最大2500人に制限して行われる予定だ。

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 12日の「子供の日」(アパレシーダの祝日)まで連休という人も少なくないだろうが、サンパウロ市では8日から、地下鉄とCPTMの駅にある有人の切符販売窓口(ビリェテリア)の運営時間短縮、閉鎖がはじまった。窓口閉鎖は徐々に進み、来年からはビリェッテの課金や切符の販売は完全にデジタル化される。窓口がなくなった駅の利用者は、アプリや駅構内の機械、駅周辺の代理店で携帯電話やビリェッテに課金するか、QRコード付きの紙の切符を売ってもらう必要がある。テクノロジーを利用して経費削減を図りたいのは理解できるが、高齢者を含めた利用者が混乱せずにそれに対応できるかは気になるところ。

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