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《ブラジル》「ワクチンパスポート強制は全体主義と同じ」反対派がナチスのマーク持ち議会へ乱入、殴り合いに

左隅にナチスのマークを持った女性が写っている(Foto: Elson Sempé Pedroso/CMPA)

 20日、リオ・グランデ・ド・スル州都のポルト・アレグレ市議会に過激派が乱入し、ナチスのロゴを持ち出すなどして議会を混乱に陥れた。20、21日付現地紙、サイトが報じている。
 これは同市議会が、市行政当局がワクチン・パスポートの提示義務に関する条例案に対して拒否権を行使したことについての是非を問う審議の際に行われた。
 乱入は、市の拒否権行使に賛同するクラウジオ・ジャンタ市議がその理由を話そうとした際に行われた。この集団は壇上にあがるとワクチン・パスポート反対論を展開した。
 彼らは「パスポート強制はナチスの全体主義と同じだ」と主張し、ナチス・ドイツのマークであるハーケン・クロイツを書いた紙を広げて見せた。

 この集団のひとりは、黒人女性であるブルーナ・ロドリゲス市議に対し「お前は俺の家庭内労働者だ」などの侮蔑表現を行った。
 議会では乱入者と議員たちの間での殴り合いまではじまり、大混乱となったため、審議は一時中断。15時45分に審議は再開し、投票が行われたが、「拒否権反対」に賛成が18、反対が14、棄権が2だった。拒否権撤回には19票が必要だったが、これに満たなかったため、市の拒否権が有効となった。
 市議会は乱入者の逮捕を求めているが、21日現在つかまっていない。

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