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ブラジル大統領=国民が何人死んでも「それがどうした?」=過去にも数々の開き直り発言

軍とはべったりのボウソナロ大統領、相変わらずマスクは着けない(Marcos Corrêa/PR)

 新型コロナウイルスの災禍がブラジル中を襲う中、同国のジャイール・ボウソナロ大統領(所属政党なし)感染拡大を防ぐための社会隔離政策を呼びかけることもせず、無責任な言動を繰り返している。
 4月28日には、国内の死者数が中国を抜いたことに関して尋ねられ、「それがどうした?(E dai?) 俺にいったいどうしろと?」と切り返し、多くの国民の怒りを増幅させた上、世界にも醜態をさらした。
 ボウソナロ大統領のやりとりはお世辞にも思慮深いとは言えない部分があり、開き直りや、論点をすり替えてまともに返答しないことが多い。
 そんなボウソナロ大統領が大統領就任前から、様々なシチュエーションで、「それがどうした?」と返答したシーンをブラジルBBCがまとめた。
 1.2018年9月に起きたリオの国立博物館炎上事件 
 リオ市北部の国立博物館が炎上し、2千万点ともいわれる貴重な学術資料が焼失、損壊した件について問われたボウソナロ氏(当時は大統領候補)は、「それがどうした? 起こったもんはしょうがないだろ。俺にどうしろっていうんだ?」と返答した。
 2.2018年12月 経済相に任命しようとしていた人物の汚職捜査を最高裁が承認
 国立博物館炎上で生じた、国家としての大きな文化的損失に心の痛みさえ見せなかった同氏は3カ月後、腹心のゲデス氏への汚職捜査が最高裁によって承認された際も、「俺だって最高裁で被告になったことがある。それがどうした?」と発言した。
 3.2019年8月 息子を米国駐在ブラジル大使に任命しようと試みる
 国際政治関係の実績もキャリアもない3男のエドゥアルド・ボウソナロ氏を在米ブラジル大使に任命しようとの動きを見せたボウソナロ大統領は、極めて重要なポストに実力のない息子をつける試みが「縁故主義」と批判を受け、「それがどうした? 省内に身内を雇っている大臣なんて沢山いるじゃないか」と切り返した。
 4.2020年4月 連警トップを息子の友人に強引に交代させようとする
 これは今も強く批判されている、政権発足時には“蜜月の関係”だったセルジオ・モロ前法相の辞任の原因にもなった。ボウソナロ大統領には息子が4人おり、その内3人に汚職や軍政復古デモ画策、最高裁を攻撃するフェイクニュース流布(民主主義を否定する犯罪行為)などの疑惑がある。ボウソナロ大統領は、一連の捜査を指揮していた連邦警察庁の長官をクビにし、息子の友人を後釜につけようとした。本来はモロ法相の同意が必要な人事異動で、モロ前法相がクビを縦に振らなかったため、大統領は、「連警の人事異動を認めれば、最高裁判事に任命してやる」との裏取引まで持ちかけた。
 こうした動きを批判されたボウソナロ大統領は、「それがどうした? 俺が連警トップに据えようとしていたラマジェムと知り合ったのはラマジェムが息子と知り合う前の話だ。だれだって、だれかの“友人”だろ」と言い放った。
 こんなボウソナロ大統領にウンザリしている国民も多いが、未だに同大統領を盲信する勢力も根強い。コロナ災禍の終息が先と説く人がいる事もあり、同大統領は今も職にとどまっている。(4月29日付BBCブラジルより)

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