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《ブラジル》上議執務室前にライフル弾=議会騒然、カメラ映像で小動物の仕業と判明

アルヴァロ・ジアス上議の執務室のそばで見つかったライフルの弾(Luiz Wolff/Divulgação)

 27日、ポデモス所属のアルヴァロ・ジアス上議の執務室前の廊下で、未使用のライフルの弾が見つかり、議会内が騒然となった。だが議会警察が防犯カメラの映像を確認した結果、サルエと呼ばれる小動物が口にくわえて持ち込んだ事が明らかになったと同日付G1サイトなどが報じた。
 サルエはブラジルに住むスカンクの一種で、春が繁殖期のため、春先は市内でも見受けられる機会が増える。

 議会警察によると、防犯カメラの映像には、弾をくわえて動き回るサルエの姿が写っていたという。議会警察では、下水管の中などに落ちていた弾を見つけたサルエが、獲物を捕らえたと考え、それをくわえたまま議会に入り込み、ジアス氏の執務室のそばまで運んできたのではと見ている。
 サルエは夜行性で、果物や植物の根、幼虫、昆虫、トカゲ、両生類、鳥や小型の哺乳類を食べて生きている。
 サルエの生息域は全国に広がっており、森林部のみならず、市街地でも見受けられる。ブラジリアでは市の中心部でもよく見られる動物だという。
 持ち込んだ物が持ち込んだ物だけに、誰が、いつ、どんな目的で持ち込んだのかと、議員や職員、議会警察に至るまでが一時的に緊張感に包まれた。弾の出処も特定できていない。

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