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ブラジルは重要なパートナー=内閣総理大臣 鳩山 由紀夫

ニッケイ新聞 2010年1月1日付け

 平成22年(2010年)の年頭に当たり、ブラジルに御在住の日系人及び邦人の皆様に対し、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
 日本からの海外移住は、1世紀以上にわたる長い歴史を刻んでおります。各世代の方々が、たゆまぬ努力を積み重ねられ、居住国の人々との融和を図り、それぞれの地域に密着した日系人社会を築き上げてこられました。様々な分野で活躍している日系人の皆様は日本と世界との「架け橋」であります。そのような意味で、皆様の御貢献に対し感謝申し上げます。 過日、2016年のオリンピックのリオデジャネイロでの開催が決定しました。東京でオリンピックを開催する夢が叶わなかったことは大変残念ではありますが、この場を借りて、ブラジルに住む皆様に祝意を申し上げるとともに、オリンピックが成功裏に行われることを心からお祈りしております。
 昨年、ルーラ大統領とお話しする機会を得ましたが、ルーラ大統領の御発言から、ブラジルが国際社会の中での重要なパートナーであることを肌で感じました。幸い、ブラジルには多くの日系人の皆様がおり、政府や国民からの評価が極めて高いと伺っております。
 また、日本にも多くの日系ブラジル人の方々が住んでおり、日本経済に貢献しておられます。
 ブラジルが、国際社会の中でますます重要性を高めていく中で、我が国としても、日系人の皆様と共に、両国間の関係を更に強化していきたいと考えております。
 最後に、海外で新年を迎える皆様の、より一層の御多幸と御繁栄を心から祈念申し上げます。

  平成22年 元旦

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