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援協=初の高齢者セミナー開講=南米5カ国、日本から参加

ニッケイ新聞 2010年3月2日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)主催の「南米日伯社会高齢者対策福祉事業セミナー」(国際協力機構=JICA後援)が1日、サンパウロ市の社会福祉センターで開講した。ボリビア、ペルー、パラグアイ、アルゼンチンおよび全伯から高齢者活動に携わる日系団体の代表者、日本からは桃山学院大学の金本伊津子教授をはじめとする約80人が集まった。
 初日午前に行われた開講式で森口会長は、「初めての試みとして、南米各国から代表者に集まっていただき心から感謝」と礼を述べ、「高齢者が増える中、このセミナーはその第一策と考えている。知恵を交換しあい、良い土産話をもって帰って欲しい」と話した。
 来賓として、大部一秋総領事、千坂平通JICAサンパウロ支所長、木多喜八郎文協会長、園田昭憲県連副会長が出席。大部総領事は、「5カ国の連帯感を示し、また苦労してこられた大先輩に恩を返すために知恵を交換しあえる重要な機会」とし、「意義のある議論をして実りある成果を残すことを願う」と参加者を激励した。
 なお、最終日6日午後1時半から同所で行われる各国福祉事情紹介、パネルディスカッション、閉講式は一般参加も受け付ける(無料)。

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