ブラジルが陥っている最近の経済危機も、中国と米国の間で過熱する貿易戦争も、中国のブラジルへの積極的な投資姿勢を揺るがすものではないと、26日付ブラジル現地紙が報じた。
ブラジルのインフラ事業に積極的に進出している中国企業、中国交通建設股份有限公司(CCCC)と協力関係にある投資銀行、モダル銀行の共同経営者エドゥアルド・セントーラ氏は、「中国人はどの国と友好関係を結ぶかを考えて、『では、その国に投資しようか』とは考えない。ある国に投資する事と、その国と友好関係を結ぶ事とは一体化している」と語り、「ブラジルはほぼ大陸と言えるほどの国土を持ち、国境紛争や、国際政治における主導権争いなどに巻き込まれていない唯一の国だと中国人は見ている」と、セントーラ氏は指摘する。