コラム キョロキョロしていると「ペルミッソ!」(ごめんよ)と叫んで、一輪車に商品を山ほど積んだ青年が後ろから迫る。 ここは迷宮だ。パ国アスンシオン市民の台所を支えるメルカード4(第四公設市場)で、そう実感した。 サンパウロ市セントロの三月二十五街で鍛えられていると自負していたが、青シートで天井を覆われて地下道のように周囲 ...
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東西南北
2006年11月10日付け 国連世界保健機関の事務局長選挙が八日、行われた。ブラジルはラテン・アメリカから唯一立候補したメキシコの保健相を差し置き、当選が確実視されている中国のマーガレット・チャン女史に一票を投じた。中国がブラジルからエイズ抑制剤一五〇〇万ドルを輸入したことへの返礼という噂がある。政府は国際機関の選挙は次々とあ ...
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2006年11月10日付け 救済会とABJICAの共催で行われた講演会、「二十一世紀を生きる高齢者の生活」に集まった人数は二百三十人にも及んだ。関係者によると四百人近くの参加希望者があったという。その参加者の半分は非日系人。ブラジルでは、二〇〇三年に「介護士」の仕事も一職として認められるようになった。高齢者社会の進行と平行して ...
続きを読む »◇コラム 樹海
イラクは「豊かな過去を持つ国」を意味するアラビア語だそうだが、確かにこの国の歴史は古い。BC18世紀後半のハンビラム法典は余りにも有名だし前4000年紀に栄えた世界最古の都・エリドゥもある。もっと親しみやすいのには「千夜一夜物語」があり、シンドバットの冒険に心を躍らせた向きも多い。こんな彩りを誇る歴史の国であるサダム・フセイン ...
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コラム 先日アルジャゴルフ場で開催されたニッケイゴルフ大会を取材した。 若手の活躍が目立ったが、参加者の多くは五十代以上で、定年退職した人たちが中心。青空の下、気持ちよさそうにホールをまわっていた。 その中でも、西林聖総領事夫妻と親善ゴルフを楽しんでいたブラジルゴルフ連盟の野村理事長夫人は、この日ひときわ元気な姿を見せて ...
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2006年11月9日付け 九月二十九日にマットグロッソ州でジェット機が小型機と接触後に墜落、一五四人が死亡した事故で、同機に搭載されていたブラックボックス(交信記録装置)を分析した結果が公表された。操縦士の救助要請も、乗客がパニックに陥った様子も確認されず、同機は接触直後に垂直に落下したと推定されている。乗客乗員ともすぐに意識 ...
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2006年11月9日付け サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区にある本門仏立宗日教寺には、ぼさつグループという同会の信者で結成された慈善グループがある。二十人ほどの会員の中には医者や美容師などが含まれる。月に二回ほど同寺で無料の診察会を開いているほか、あけぼのホームや、やすらぎホームなどにも出張して、入居者に無料で散髪を行っている ...
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2006年11月8日付け 〇五年五月に作成された老人クラブ連合会のホームページ。『ブラジル老荘の友』の掲載記事を中心に作られているものだが、約一年半でのアクセス件数は項目別に、「俳句・短歌・川柳・詩」約八千三百、「事務局だより」約七千三百、「創立三十周年記念」約六千二百、「エッセイ」約六千百に上ったという。「俳句―」だけでも一 ...
続きを読む »◇コラム 樹海
秋篠宮さまの取材でパラグアイを訪れ、その日系社会の若さに驚かされた。大半の日本人会代表が戦後移住者で六十歳前後。ブラジルの平均年齢よりも十歳ぐらい若いと感じた。さらに二世層リーダーも三十代から四十代であり、こちらよりも一世代以上若い▼特に二世の日本語のうまいことに舌を巻いた。まるで日本の若者と話をしているかと錯覚するぐらいだ。 ...
続きを読む »◇コラム オーリャ!
コラム リベルダーデで以前、いつも五、六匹の犬を引き連れている浮浪児がいた。ずっと少年だと思っていたが、ある時女の子だと聞いて驚いた。そういえば最近見かけない。 近頃、街角で小銭を求める子供が目に付くようになった。中には悪いことをする子もいる。でも一方で、彼らの成長を想像するたび複雑な気持ちにもなる。 先日乗ったタクシー ...
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