「死者の日」で国の祝日だった2日朝、サンパウロ市第2の規模を誇るサンルイス霊園で、コロナウイルスの犠牲者に対する追悼式典が行われた。ワクチン接種の普及による感染者、死者減少、規制緩和により、南米最大規模の霊園でもある東部のヴィラ・フォルモーザや南部のサンルイス霊園をはじめとする霊園では、多くの市民が長蛇の列をなし、亡くなった人 ...
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普通すぎる「親子の笑顔」の奥にある悲劇
10月30日付のエスタード紙などに、シリアから逃れてトルコに移り住んだ親子の写真が掲載された。今年のシエナ国際写真賞で最優秀賞に輝いた、メフメト・アスラン氏の作品だ。 最初に目に飛び込んできたのは、高々と掲げられた息子と父親が交わし合う笑みの表情だ。温かい家族のふれあいの瞬間を切り取った普通の写真かと思いきや、よく見ると、父 ...
続きを読む »《特別寄稿》日本ブラジル連帯の接着剤に=ブラジル日報協会会長 林隆春
このたびブラジル日報協会の会長に就任しました林隆春です。私は日本で一般社団法人日本海外協会の代表理事をする他、特別養護老人ホーム4棟、有料老人ホーム、グループホーム、障害者施設を35棟余り経営しています。私とブラジルの関係は1985年、軍政から民政へと大きな政変があったその年から始まりました。 当時、訪伯時に本で読んだ「ブラ ...
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今日、11月2日の「死者の日」は、ブラジルでは国の祝日だ。世界的には10月31日のハロウィンが有名だが、ブラジルやメキシコといった中南米の国ではむしろ「死者の日」の方が一般的で、この日に幽霊の仮装をしたパーティなども行われている。だが、サンパウロ市恒例の「ゾンビ・ウォーク」は今年も開催中止。主催者側は「ワクチン接種率が低い」こ ...
続きを読む »《記者コラム》移民150周年を盛り上げる新聞に=日系社会史に新しい章が始まる
ブラジル独立200周年に「ブラジル日報」開始 こんな日が来るとは思ってもみなかった。「邦字紙は一世の減少と共に役割を終える」――それが運命的なモノだと漠然と考えていた。 だが、「日本移民開始から114年目に新しい邦字紙が生まれる」ことが発表された。その名も「ブラジル日報」。しかも「ブラジル独立200周年」を祝う年の年初に始ま ...
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来年の3月25日~4月7日にサンパウロ市インテルラゴス・サーキットで開催される国際的ロック・フェスティバル「ロラパルーザ・ブラジル」の出演者が、28日に発表された。毎年20万人近くを動員し、サンパウロ市きっての集客イベントとなっているロラパルーザは2020年3月の開催予定日の1週間前に、パンデミックのために急きょ無期延期に追い ...
続きを読む »《特別寄稿》今、蘇るフェノロサの訓告=「奈良(日本)文化の保護保存の大任は、すなわち奈良(日本人)の人が尽くすべき義務であり栄誉である」=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子
今、フェノロサの訓告を再読する意義 最近、「日本人であること」を再考することが多くなった。そもそも、外国人が日本という国に対して、多大な尊敬や憧れを抱くのは、なぜだろう。 国の存在の根幹を為すところが変化することなく続いていること。神話の時代から続く皇統の存在があり、一つの言語が絶えることなく伝承され、学問・芸術は常に琢磨さ ...
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27日に行われたサッカーのブラジル杯準決勝第2試合。マラカナンでのアトレチコ・パラナエンセとフラメンゴの対戦は、フラカン(パラナエンセ)が3―0で圧勝。第1試合との合計で5―2とし、決勝に進出した。また、セアラー州でのフォルタレーザ対アトレチコ・ミネイロは、2―1でガロ(ミネイロ)が勝利。ガロも、合計スコアで6―1と圧倒しての ...
続きを読む »カエターノの健在はうれしいものの
ブラジル音楽界の大御所カエターノ・ヴェローゾが、21日に最新アルバム「メウ・ココ」を発表し話題となっている。 カエターノといえば、1960年代後半にかのビートルズの影響を強く受けた反体制文化運動「トロピカリズモ」を牽引して以来、ブラジル音楽界を代表する存在であり続けている。ブラジルの伝統音楽と欧米の先端の音楽からの影響を融合 ...
続きを読む »特別寄稿=移民国家で生き延びる処世術=母語と外国語では話す態度異なる=サンジョゼー・ドス・カンポス 小林音吉
「今、ナナ・モースコーリの La Palomaを聞きながら、キャビアーをつまみにレミーマルタンをちびちび飲んでます」と言いたい所ですが、実は鰯の干物を齧りながらセアラー産のピンガ、イピオカをすすりこんでいます。 ナナさんもう83歳になったそうです。なんだ俺と三つしか違わないじゃないか? 彼女の唄うララバイもお気に入りの唄です ...
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