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国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年

国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年(7・終)=取引き環境が好転=経営姿勢、顧客への配慮

9月4日(木)  中小企業経営者には〃一匹狼〃が多い。まして日本を離れて会社を起し、自分の力を試そうと考えていた移民には、その傾向が強いようだ。そんな〃狼〃たちが、どうして稲盛哲学を有難がるのか。  今年一月から代表世話役を務める板垣勝秀さん(五五、北海道出身)は「経営者って孤独なんですよ」としみじみと語る。時には、誰にも相談で ...

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国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年(6)=盛和塾ブラジル10年=日本式で失敗の連続=最後は米企業に競り勝つ

9月3日(水)  しつけ、日本語教育など、日本的なモノの考え方をブラジルに根付かせる試みは、移民のサガとも言えそうなぐらい試行錯誤が繰り返されてきた。が、残念なことに特筆すべき成功例をあまり聞かない。  経営哲学も一つの考え方であるなら、それを根付かせることができれば画期的なことだ。別の国から持ってきた思想を根付かせるためには、 ...

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国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年(5)=組織を拡大するには=コチア崩壊の痛い教訓

9月2日(火)  二世の立場から「稲盛哲学をそのまま導入することは無理だという人もいるけれど、塾長がいう通り人間そんなに変わらない」とイハラブラス(農薬製造販売、ソロカバ)の二宮邦和社長(六八)は強調する。  二宮さんが専務として経営参加したのは二十年前。当時の売上は千五百万ドル(従業員百八十~二百人)だったが、今年は八千万ドル ...

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国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年(4)=独自のシステムを作る=従業員教育は適応の要

8月30日(土)  稲盛哲学をブラジルに適応させるためには、従業員にその意識を徹底させなければ、効果は上がらない。ならば、塾生企業はどのようにその教育を図っているのだろうか。  イハラブラス(農薬製造販売、ソロカバ)では九五年頃から四年間、毎週二時間ずつの勉強会を実施し、部署ごとに人を集め、役員から末端まで全員参加させた。入れ代 ...

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国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年(3)=「税金なんか払えるか」=日本的考え方への抵抗

8月29日(金)  九三年に五十人で始まった盛和塾ブラジルは現在約四十人。うち三分の一が途中入塾なので、開塾時の半分近くが辞めたことになる。  「中にはデカセギにいってしまった人や、倒産して退塾した人もいます」。九六年から同塾事務局長をする石田光正さん(五六、東京都)は、十年の歴史が平坦ではなかったこと、入塾すれば誰もがバラ色の ...

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国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年(2)=「塾長もただの人間だ」=経営問答で目覚め急成長

8月28日(木)  「日本とはかなり事情が違って、ブラジルは経営が難しい」。月によっては一〇〇%を超えるハイパーインフレ真只中の一九九三年の開塾式で、多くの塾生がそう訴えた。それに対して「泣いて何が起きるのですか、インフレはそんなにネガティブなのですか」と稲盛和夫塾長は答えた。実は塾生たちも頭では分かっていた。そんな時代だからこ ...

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国境を越える経営哲学=盛和塾ブラジル10周年(1)=最悪の経済状態に始動=迷いながら50人で開塾

8月27日(水)  京セラを創業した稲盛和夫社長(現名誉会長)が、一九八二年に京都の若手経営者に経営指南する講演をしたことからはじまった盛和塾。現在では五十五塾に増え、約三千百人の経営者が参加し切磋琢磨する。九三年に生まれた盛和塾ブラジルは、日本的経営哲学を伯国に適応させるために、商習慣や考え方、言葉を超えた試行錯誤を繰り返して ...

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