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移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会

移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《最終回》=在伯日本移民史は教科書=今度は日本が受入れの番

ニッケイ新聞 2007年9月6日付け  国連の推計では〇五年、世界には一億九〇〇〇万人の移民がいる。これは地球上の三%、三三人に一人に相当する。全体の五分の三が先進国への移住であり、デカセギはその一部と考えられる。国連開発計画(UNDP)の『人間報告書2004』によれば、トロントやロサンゼルス、ロンドンなどの都市は人口の四分の一 ...

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移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第6回》=芽生えてきた独自文化=微妙な在日感覚を芸術に

2007年9月5日付け  「最近は在日ブラジル人一世と自己紹介しています」と講演して聴衆を驚かせたのは、武蔵大学専任講師のアンジェロ・イシさんだ。聖市出身の日系三世だが、日本に移住したとの認識を明示的に表現して「在日一世」を名乗っている。  「日本のマスコミは九〇年代以来、在日外国人の否定的な側面ばかりを取り上げてきた」と痛烈に ...

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移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第5回》=大卒在学生は百人との説も=〝日本市民〟として活動

2007年9月1日付け  「大学に入ってから自分のアイデンティティを探し求めるようになりました」と講演したのは、今年の三月に中央大学総合政策学部を卒業したばかりの宮ケ迫ナンシー理沙さん(25、二世)だ。戦後移民である両親に連れられて九歳で訪日し、日本の公立校に通って大学進学を果たした。  父親が訪日したのはデカセギブームが始まっ ...

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移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第4回》=毎年4千人が日本で誕生=国際理解が教育現場の課題

2007年8月30日付け  「日本で毎年約四千人のブラジル人の出生が届けられている。この来日・長期滞在の傾向は衰えを見せていない」。毛利シスターが代表をするSABJAの監事、清水裕幸さんは『ブラジル特報』(〇四年九月号)にそう書いている。  愛知県名古屋市に今年四月、ブラジル人学校「コレジオ・ブラジル・ジャポン」を開校した教育者 ...

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移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第3回》=鏡返しの方向性はなぜ=多様化する伯日系社会

2007年8月29日付け  日本を「祖先の国」とするブラジル日系社会の一部が日本へ渡り、ブラジルを「祖国」とする在日伯人社会が生まれた。「祖父の国へ戻った」形ではなく、あくまで「外国人が日本へ行った」という形で定着、成熟しつつある。  「服はブラジル製じゃなきゃだめ。飲むならコーラよりグアラナです」。毛利よしこシスターは在日社会 ...

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移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第2回》=25%から30%が永住か=自宅購入予備軍が続々

2007年8月25日付け  膨大な送金をブラジルへ送る在日伯人社会だが、伯人支援をするNPO・SABJA(本部=東京)の代表毛利よしこシスター(70、二世)にいわせると「経済難民」だという。  彼女の日本滞在歴は二十一年と長く、在日二世の先駆者的な人物だ。久里浜少年院などに通って相談を聞いたり、独自の青少年育成事業を行っている。 ...

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移民化するデカセギたち=根を張る在日伯人社会=連載《第1回》=実は33万人が日本在住=経済規模は推定6千億円?!

2007年8月24日付け  来年百周年を迎えるブラジル日系社会の一部が日本で形成した在日ブラジル人社会は、年々その規模と質を増している割にその情報が伝わらない。一九八〇年代後半から始まったとされるデカセギムーブメントはすでに、二十歳の齢(よわい)を数える。デカセギ子弟の大学卒が生まれ、「在日ブラジル人一世」と主張する日系三世もお ...

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